楽器もお風呂に♪(後編)
2019.11.01楽器のお手入れ
さて、前回は下準備まで完了しました。
ここからはクリーニングを行います。
プラスチックの衣装ケースに40度くらいのぬるま湯を張りましょう。
そして大さじ2杯くらいのクエン酸を溶かします。
衣装ケースがない場合は、段ボールとかにビニールを被せたものでも大丈夫です。
お湯の量は、バラバラにしたパーツを入れたときに全部浸るくらいです!
そのまま、5分くらい浸け置きします。
このとき、「クエン酸の量増やしたろ!」とか「倍の10分浸けといたろ!」とか思っちゃうかもしれませんが、
量増やしてもそんなに結果変わらないですし、長く浸け過ぎると変色の原因になりますので踏みとどまってください。
ピストンはフェルトを使ったりしているので、全体の下半分だけ浸けるようにしてフェルトを濡らさないように注意しましょう。
さて、5分浸けたら金管楽器用のスワブ(先っぽが柔らかいタワシみたいになってるやつ)を管内に通していきましょう。
きっと、見るに耐えない色をした謎物質がデロォ……って出てくると思います。
ピストンは、綿棒で優しく撫でるようにして、やわらかくなった汚物を取り除いてあげましょう。
何回か通して何も出てこなくなったら、クエン酸が管体に残らないように流水でしっかり洗い流しましょう。
残っていると、変色の原因になりますからね!
さて、綺麗にしてあげたあとはきちんと乾かしてあげましょう。
外側はもちろん内側も、無理しない範囲で、ガーゼを巻き付けた割り箸で水分を拭き取ってあげましょう。
化学繊維ではなく綿100%のものを使うのがオススメです。
その後、しばらく放置して完全に乾かします。
チリやホコリがつかないように布などで覆っておくと安心です。
あとは組み立てるだけですね。
組み立て方や、どれがどの抜き差し管だとか分からなくならないように、最初に写真や動画を撮っておくといいかもしれないですね!
抜き差し管には適量のグリスを、ピストンにはたっぷりのオイルをつけてあげましょう。
これで簡易クリーニングは完了です!
管内の息の通りを妨げていたドロドロたちがいなくなって、息の通りがスムーズになっているはずです♪
そしてニオイも落ち着いているはず。
いつもよりちょっと綺麗になった楽器をみると、嬉しくなりますよね!
この綺麗な状態をキープするために、
・演奏後は管内の水分をしっかり抜く
・オイルやグリスも拭き取ってからしまう
・演奏前にはきちんと歯磨きをする
この3つを普段から心がけることも大切ですね。
もちろん、楽器店でプロのクリーニングをしてもらうのも必要ですよ!
ちなみに。
分解したり、傷つけずに行う自信がない方は、素直に楽器屋さんにお願いしましょう(笑)
あとロータリーが着いてる楽器は、ロータリーの分解がとても大変です。
よっぽど自信がない限りは、本体はあきらめて抜き差し管だけ洗浄した方が無難かもしれないですね。
抜き差し管だけでもだいぶ変わりますよ!
あと!
これを木管楽器で行うと水にいれた瞬間に御愁傷様になるので、木管楽器では絶対にやらないでくださいね!
今度は木管楽器のクリーニングについてお話しさせてもらおうと思います♪
それではまた~!