ヴァイオリンの値段について
2019.09.03音楽のマナビ

バイオリンって高級品というイメージが強いですよね。
ただ、バイオリンの値段はどれくらいが相場なのか分からない方も多いと思います。
それもそのはずで、値段の幅がとてつもなく広いからです。
今回はバイオリンの一番安価なものから超高級品まで、それぞれの特徴をレポートしていきたいと思います!
3000円のバイオリン
リサイクルショップやネットオークションで手に入ります。
「ストラディバリウス」と書かれた偽のラヴェルが張られているかもしれません。
楽器とし手の価値は正直ほぼありませんが、お部屋のインテリアとして最適です。
1万円のバイオリン
中国製のものかと思われます。
付属品として、演奏ができないくらい硬い木で作られた弓が付いてくる場合があります。
工場で機械生産されているはずなのに、なんとなく指板が歪んでいる「ハズレ」もあります。
4万円のバイオリン
この価格帯のバイオリンの質は様々です。
中にはアマチュアが一生演奏を楽しむことができる良い楽器もありますが、ステージ上で大きな音を出せる楽器はありません。
数ある中から「アタリ」の楽器を探すことが重要です。
10万円のバイオリン
4万円で買える楽器の「アタリ」が、この価格帯だとすべての楽器についてきます。
30万円のバイオリン
バイオリンでこの価格帯は、中途半端な感じがあります。
金管楽器だと、30万円でプロ用の楽器が手に入ることもあるので、そう考えるとバイオリンはお金がかかるとつくづく思い知らされます…。
50万円のバイオリン
音楽大学の入学試験を突破できるギリギリのラインです。ただ、入学後は買い替えを薦められてしまいますが…。
趣味でアマチュアオケに入って弾く分には、問題ない楽器だと思います。
100万円のバイオリン
これより高い楽器は投資対象になります。
価値のあるバイオリンは景気の善し悪しに関わらず価値が上がり続けるので、不動産よりも堅実であるといえます。
年利5%はあるかもしれません。(騙されて偽物を買った場合は別)
200万円のバイオリン
国公立の音大に通う、少しお金の無いバイオリニストが持っている楽器はこの価格帯が多いです。
このクラス以上が、大ホールで舞台から一番後ろの客席まで届く音を出すことができます。コンクールで戦うことのできるラインといえます。
もちろん、しっかりとした基礎力を会得していることが条件です。
500万円のバイオリン
いわゆる、「オケマン」が持っている楽器はこの価格帯が多いです。
ただ、プロオケの正団員の給料はそこまで高くないのが現状です。
家族の援助無しに、本人の稼ぎのみで買うのは難しそうです。
1000万円のバイオリン
これ以上高い楽器は、オーケストラをバックに弾くソリストであってこそだと思います。
世界的コンクールでしのぎを削る方々の多くは、このクラスの楽器を持っています。
3000万円のバイオリン
プロの一流演奏家の中にはローンで買う人もいます。
(もちろん、しっかり支払うことのできる実力があります)
逆に、これ以上の値段の楽器は自力で購入するのは厳しいです。親類に頼るケースがほとんどでしょう。
1億円以上のバイオリン
演奏家が自力で購入することは、ほぼ不可能です。
超富裕層や財団が、名の知れたソリストに期限付きで貸与したりします。
まとめ
バイオリンは値段が高ければ高いほどいいわけではありません。
最も大切なことは、バイオリンを通して人生が豊かになることです。
この記事を読んでいただいた皆さんが、自分にあった運命の楽器に出会えますよう、心から祈っております。