効率よく楽器を上達するための秘訣とは?
2021.01.04上達のコツ
明けましておめでとうございます。
年末年始、皆さん何をして過ごしましたか?
楽器を練習した方もいれば、全く楽器を触らなかった方もいるのではないでしょうか。
「一日練習を怠ると自分には分かる。二日怠ると批評家に分かる。三日怠ると聴衆に分かってしまう」
著名なピアニスト・パデレフスキの残した名言です。
楽器を演奏する人にとっては、ドキッとする言葉ですね。
楽器を上達するには、練習は必要不可欠です。
人によっては、上手くなりたい一心でものすごく長い時間練習します。
しかし、それは本当に結果に結びつくでしょうか?
科学的根拠に乏しい、時代錯誤の根性論ではないでしょうか。
今回はプロ・アマ問わず、どのようにしたら効率よく楽器が上達できるかを考察していきたいと思います。
1. アタマを使う練習をする
練習には大きく分けて2つあります。
アタマを使う練習と、アタマを使わない練習です。
アタマを使わない練習とは、少ないインプットの定着を強固にすることのみを行います。
俗に「千本ノック」と呼ばれる練習法です。
練習中の「気づき」やレッスン時の吸収も少なく、時間対効果は低いと言えます。
アタマを使う練習とは、一言で言えば多量のインプットを効率よく定着させることです。
私たちは、楽器を練習すればするほど「解決すべき問題」が増えていきます。
例えば、連符の演奏が苦手・複雑なリズムにカラダが追い付かないなど・・・
重要なのは、それらの「解決すべき問題」に対して、アタマを使って分析することです。
アタマを使って分析することで、「解決すべき問題」はインプットする元となる情報(自分オリジナルのやり方)に昇華されます。
そして、「自分オリジナルのやり方」を体にインプットさせることで、確実に上達します。
(インプットの方法も、効率が良くなるように試行錯誤することが必要です)
また、練習やレッスン以外の時間も、プロの演奏を観察したり、書籍やスコアを読む勉強をすることで、上達のための情報を増やします。
このような「アタマを使う練習」を行うことで、練習効率を上げることができます。
2. 演奏する曲を吟味する
演奏する曲は、次の4つに分類されます。
1. 弾いててつまらない上に、あまり勉強にならない曲
2. 弾いててつまらないが、効率よく上達できる曲
3. 弾いてて楽しいが、あまり勉強にならない曲
4. 弾いてて楽しい上に、効率よく上達できる曲
この中から4番目の弾いてて楽しい上に、効率よく上達できる曲をピックアップする必要があります。
効率よく上達できる曲は、その人の技術レベルによって異なります。
ピアノの初心者がショパンのエチュードを演奏することは厳しいですが、ピアノ10年目の生徒にとっては良き教材となるでしょう。
現在の自分が持つ技量と音楽性を吟味して、最も効率よく上達するための教材をピックアップする必要があります。
まとめ
今回は、効率よく楽器演奏を上達させるための秘訣を紹介いたしました。
この他にも、工夫の余地はたくさんあります。
クラブナージ音楽教室でレッスンを受けて、短時間で楽器をモリモリ上達させましょう!