変奏曲とは何ぞや?どんな曲がある?(前編)
2019.09.11音楽のマナビ

クラシック音楽には、いろいろな形式(構成)があります。
ソナタ、ロンド、3部形式などなど・・・
その中でも、古くから変奏曲(ヴァリエーション)という形式は重宝されてきました。
そもそも変奏曲とは?
変奏曲とは、長短さまざまな主題(テーマ)または旋律を、カタチを変えながら繰り返す形式です。
つまり、近代以降のジャズの演奏者が即興で行っていることを、細かくすべて書き込んだものといえるでしょう。
代表的な楽曲は、モーツアルトの「キラキラ星変奏曲」が挙げられます。
他には同じく、
モーツアルトの「ソナタイ長調より第一楽章」
パガニーニ「奇想曲24番」
などが有名です。
他にも名曲は多くあるので、いくつか紹介していきましょう。
変奏曲の名曲
ベートーヴェン「英雄交響曲より第4楽章」
交響曲のフィナーレがまるまる変奏曲で書かれています。主題が途中から提示されるのが特徴です。
メンデルスゾーン「厳格なる変奏曲」
ピアニストのあいだで「ゲンバリ」と呼ばれている曲です。
シューマン「交響的練習曲」
この曲は、シューマンの恋人・エルネスティーネの父親(アマチュア作曲家)が作成した主題を、ピアノ独奏の変奏曲に仕立て上げた曲です。
ちなみに、シューマンはこの曲が出版されたとき、すでにエルネスティーネとは別れていました。
ブラームス「ハイドンの主題による変奏曲」
ブラームスの有名なオーケストラ曲です。最近の研究によると、この主題はハイドンの作成した主題では無いことが分かってきました。
以上が変奏曲の名曲です。
変奏曲の名曲は数多く存在することが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
後編では、引き続き変奏曲の名曲に加え変奏曲の種類についても紹介していきます。