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「自宅で吹けない」を解消!サックス専用の消音器と練習の裏技

公開日:2026.01.23 更新日:2026.01.06クラシック楽器音楽を始めよう♪上達のコツ

「自宅で吹けない」を解消!サックス専用の消音器と練習の裏技

黄金色に輝くサックスを手にし、お気に入りのジャズやポップスを思いっきり奏でたい。そんな夢を持ってサックスを始めたものの、多くの社会人が最初にぶつかる壁……それが「自宅での練習場所」です。

サックスは、その華やかな音色ゆえに音量も非常に大きく、一般的な日本の住宅事情では、そのまま吹くことはまず不可能です。「近所迷惑が怖くて、結局週末にスタジオへ行くだけ」「平日はケースを開けることすらできない」という悩みを抱えていませんか?

楽器の上達には、たとえ短時間でも「毎日触れること」が何より大切です。そこで今回は、都市部に住む社会人プレイヤーのための「防音・消音の決定版」をお届けします。最新の便利グッズから、音を出さないのに効果抜群な練習の裏技まで、自宅練習を可能にするヒントを徹底解説しましょう。


そもそも、サックスの音はどれくらい大きいの?

対策を考える前に、まずは敵(音量)を知ることから始めましょう。サックスの音量は、私たちが想像する以上にパワフルです。

音の大きさ 目安・例 サックス
120dB〜 飛行機のエンジンの近く
100dB〜110dB 車のクラクション、電車が通るガード下 サックス(フォルテ演奏時)
80dB〜90dB パチンコ店内、犬の鳴き声 サックス(通常演奏時)
60dB 普通の会話、静かな乗用車内 目指すべき防音後の数値

表を見るとわかる通り、サックスの音は「至近距離で鳴らされる車のクラクション」に匹敵します。これは、防音設備のない一般的な壁一枚では、隣の部屋へ丸聞こえになってしまうレベルです。だからこそ、物理的な消音や工夫が必要になるのです。

最強の消音器「e-Sax」とその実力

自宅で「自分の楽器」を吹くための最も有名な解決策が、消音ケースです。中でも世界中のプレイヤーに愛用されているのが、ベストブラス社の「e-Sax(イーサックス)」です。

サックス用消音機「e-Sax」

補足解説:e-Saxはここが凄い

e-Saxは、楽器を丸ごと防音材の入ったケースに閉じ込めるという、力技ながら非常に合理的な仕組みです。

  • 圧倒的な消音性能: 100dB近い音量を、話し声程度の60dB前後まで抑え込んでくれます。隣の部屋に人がいても、夜間でなければ気にならないレベルです。
  • 自分の音をイヤホンで聴ける: ケース内にマイクが内蔵されており、自分の奏でる音を鮮明にイヤホンでモニタリングできます。これにより、「小さな音で吹く癖」がつくのを防げます。
  • 普段のリードとマウスピースが使える: 自分のセッティングをそのまま使えるため、アンブシュア(口の形)の練習に最適です。

注意点: 楽器をケースに収める分、総重量が重くなります。また、ケース内で湿気がこもりやすいため、練習後はしっかりと水分を拭き取るなどのケアが不可欠です。

もう一つの選択肢「デジタルサックス」

「消音ケースは重すぎる」「もっと手軽に指を動かしたい」という方には、ヤマハの「YDSシリーズ」のようなデジタルサックスという選択肢もあります。

これは、アコースティックサックスとほぼ同じ運指(指使い)を持ちながら、電子音をヘッドホンで聴く仕組みです。

  • メリット: 音量をゼロにできるため、真夜中でも練習可能です。非常に軽量で、リビングのソファでくつろぎながらでも練習できます。
  • デメリット: 息を入れる感覚やリードの振動は本物と異なります。あくまで「指の練習」や「曲の構成を覚える」ためのサブ機として考えるのがベストです。

静かなのに効果抜群!今日からできる「練習の裏技」

「高価な消音器を買う余裕がまだない」という方でも諦めないでください。音をほとんど出さずに上達できる「裏技」が存在します。

1. マウスピースだけの「噛まない」練習

楽器本体はケースに仕舞ったまま、マウスピースとリード、リガチャーだけを取り出します。マウスピースをくわえ、音を出さずに「息だけ」を吹き込みます。 このとき、リードが振動するギリギリのポイントを意識してください。

【効果】正しいアンブシュア(口の形)の維持と、無駄な力を抜いた呼吸のトレーニングになります。

2. 「サイレント・フィンガリング」

音を一切出さず、指だけを動かす練習です。ただし、ただ動かすのではなく「音をイメージ」することが重要です。

  • やり方: 楽曲のCDや音源を聴きながら、その曲に合わせて完璧に指を動かします。
  • ポイント: キーを叩く「パタパタ」という小さな音すら、正確なリズムになるよう意識しましょう。

【効果】「指が回らない」原因の多くは、脳内のイメージと指の動きのズレです。この練習は、脳と神経を繋ぐ強力なトレーニングになります。

3. 超・弱音「サブトーン」の練習

もし少しだけ音が出せる環境(昼間の短時間など)なら、あえて「ささやき声」のような小さな音で吹く練習をしてみてください。これを「サブトーン」と呼びます。

【効果】大きな音で吹くよりも、小さな音を安定させる方がはるかに高度なコントロールが必要です。これができるようになると、表現力が飛躍的に高まります。

まとめ|工夫次第で自宅は「最高のスタジオ」に変わる

社会人のサックスライフにおいて、騒音問題は避けて通れない課題です。しかし、e-Saxのような道具を頼ったり、音を出さない「脳トレ」を取り入れたりすることで、自宅は立派な練習場所へと変貌します。

大切なのは、「完璧な環境が整うのを待たない」ことです。平日に10分でも指を動かし、マウスピースで呼吸を整える。その小さな積み重ねが、週末のスタジオやレッスンでの「爆発的な上達」を支えてくれます。

「練習場所がなくて、つい楽器から足が遠のいてしまっている……」という方は、ぜひこれらの方法を組み合わせてみてください。あなたのサックスが、再び美しい音色を(心の中でも、消音器の中でも!)奏で始めることを願っています。

練習の悩み、プロと一緒に解決しませんか?

「自宅での練習方法がわからない」「消音器を使っているけれど、これで合っているの?」
そんな不安をお持ちの方は、ぜひ一度クラブナージ音楽教室の無料体験レッスンへお越しください。

現役のプロ奏者が、あなたの住環境やライフスタイルに合わせた最適な練習プランをご提案します。効率よく上達して、音楽をもっと楽しみましょう!

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