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ギターピックで音の質は変わる?種類・素材・厚さによる違いを徹底解説

公開日:2026.01.10 更新日:2026.01.08バンド楽器上達のコツ

ギターピックで音の質は変わる?種類・素材・厚さによる違いを徹底解説

ギターを始めたばかりの頃、楽器店に行くとレジ横に並んでいる色とりどりの「ピック」たち。1枚100円程度で手に入るこの小さなプラスチックの欠片を見て、「どれも似たようなものだし、好きな色やデザインで選べばいいよね」と思ったことはありませんか?

実は、私もギターを始めた当初はそう思っていました。しかし、断言します。ピックは、ギターの音質を左右する最も手軽で、かつ最も重要な「機材」の一つです。

どんなに高価なギターやアンプを使っていても、弦を弾く瞬間の「接点」であるピックが違えば、出てくる音は全く別物になります。キラキラした明るい音、重厚で太い音、あるいは繊細なタッチ……。これらはすべて、ピックの選び方次第でコントロール可能なのです。

今回は、音楽に詳しくない方でも「なるほど!」と思えるように、ピックの形状、素材、厚さが音にどのような魔法をかけるのか、その秘密を紐解いていきましょう。この記事を読み終える頃には、あなたの手元にあるピックが、ただのプラスチックから「理想の音を作るための鍵」に変わっているはずです。

1. ピックの「厚さ」が音の強弱と太さを決める

様々なギターピック

まず、最も分かりやすく音に影響を与えるのがピックの「厚さ」です。一般的に、厚さはミリ単位で表記されており、大きく分けて3つのグループに分類されます。

補足解説

厚さが変わると、弦を弾いた時の「しなり」が変わります。このしなりこそが、音のキャラクターを決定づける大きな要因となります。

タイプ 厚さの目安 音の特徴と向いているプレイ
Thin(薄め) 0.5mm前後 ペチペチとした軽快な音。アコギのジャカジャカしたストロークに最適。
Medium(中間) 0.7mm〜0.8mm 最も標準的。ストロークからソロ演奏まで幅広く対応できる万能型。
Heavy(厚め) 1.0mm以上 しなりが少なく、力がダイレクトに伝わる。太く、芯のある音が出る。

薄いピックは、弦に当たった時にピック自体が逃げてくれるため、音が軽やかでまとまりやすくなります。逆に厚いピックは、弦を力強く弾き飛ばすことができるため、ロックな力強いサウンドや、一音一音をはっきり聴かせたいソロ演奏に向いています。

2. ピックの「形」が弾き心地と音の輪郭を変える

様々なギターピック2

次に注目すべきは「」です。ピックには大きく分けて3つの定番シェイプがあります。形が変わると、弦に当たる面積や角度が変わり、それが音の「輪郭」に影響します。

代表的な3つの形状

  • おにぎり型(トライアングル): 正三角形に近い形。持つ面積が広く安定感があるため、初心者の方に最もおすすめです。3つの角すべてが使えるため、経済的という隠れたメリットもあります。音はマイルドになりやすい傾向があります。
  • ティアドロップ型: 涙のしずくのような形。先端が少し尖っており、弦に当たる感覚がシャープになります。テクニカルな演奏や、細かなニュアンスを出したいギタリストに愛用されています。
  • ジャズ型: ティアドロップを一回り小さくして、先端をさらに鋭くしたもの。小回りがきき、速いフレーズを弾くのに適しています。音が非常にハッキリと、硬めに出るのが特徴です。

3. 「素材」による音色のマジック

最後にして最も奥が深いのが「素材」です。プラスチックと言っても、その種類によって硬さや摩擦係数が異なります。これが「高音がキラキラするか、低音がどっしりするか」という音の質感(トーン)に直結します。

よく使われる素材と音の傾向

【素材ごとの特徴】

  • セルロイド: 最もポピュラーな素材。適度な弾力があり、温かみのある「ギターらしい」音がします。迷ったらこれを選べば間違いありません。
  • ナイロン: 柔らかく、しなりが強い素材。音が柔らかく、耳に優しい響きになります。表面に滑り止め加工が施されているものが多いのも特徴です。
  • ウルテム: 人間の爪や、高級素材である「べっ甲」に近いと言われる最新素材。音の立ち上がりが非常に速く、クリアで解像度の高い音が鳴ります。最近非常に人気が高い素材です。
  • デルリン(トーテックス): 表面がサラサラしており、硬めの素材。パキッとした歯切れの良い音が出ます。ピッキングの引っかかりが少なく、スムーズな演奏を助けてくれます。

自分にぴったりのピックを見つけるには?

ここまで読んで、「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまったかもしれません。そんな方へのアドバイスは、「まずは10枚くらい、バラバラの種類を試してみること」です。

ピックは消耗品ですが、一枚100円程度。1,000円もあれば、主要な形・厚さ・素材をすべて試すことができます。自宅で静かに弾く時と、大きな音で弾く時では感じ方も変わりますし、何より「自分の指にフィットするかどうか」は数値では測れません。

ふとした瞬間に「あ、このピックだと弾きやすいし、いい音がする!」と感じる瞬間が必ず訪れます。その感覚こそが、あなたの音楽性を引き出してくれる最高のパートナーを見つけた合図です。

まとめ|ピック選びは音楽を深く知る第一歩

ギターピックは、あなたの指先の意思を弦に伝える、最初で最後の「伝道師」です。厚さ、形、素材。この3つの組み合わせを変えるだけで、あなたのギターは全く違う表情を見せてくれます。

「自分にはまだ違いなんて分からない」と思わず、ぜひいろいろなピックを手にとって、その一打一打の音に耳を傾けてみてください。ほんの少しの音の変化に気づけるようになったとき、あなたのギター演奏は、初心者から「表現者」へと一歩前進しているはずです。

たった一枚のピックから始まる、深い音の世界。あなただけの「理想の音」を、ぜひ見つけてみてくださいね。


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ピック選び一つとっても、自分の理想とする音にたどり着くのは意外と難しいものです。

クラブナージ音楽教室では、ギターの基礎テクニックはもちろん、ピックの持ち方、選び方、そしてあなたが理想とする「音作り」のコツまで、現役のプロギタリストが丁寧にアドバイスいたします。

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