日本の音楽シーンにおいて、半世紀以上にわたり第一線で走り続ける伝説的バンド「THE ALFEE」。そのリーダーであり、メインギタリストである高見沢俊彦氏の姿を思い浮かべるとき、真っ先に目に飛び込んでくるのは、あの眩いばかりの「ギター」ではないでしょうか。
背中に大きな翼を広げた天使のギター、剣のような形をした鋭利なギター、さらには人気アニメとのコラボレーションモデルまで……。彼のギターは、もはや単なる「音を出すための道具」という枠を完全に超え、それ自体が一つの壮大な芸術作品のようです。「あんなに装飾がついていて、本当にまともな音が出るの?」と、音楽に詳しくない方なら一度は疑問に思ったことがあるかもしれません。
しかし、その奇抜とも言えるデザインの裏側には、プロフェッショナルとしての徹底した「音へのこだわり」と、ファンを飽きさせないための「エンターテインメント精神」がぎっしりと詰まっています。今回は、高見沢俊彦氏のギターへの情熱、そして500本を超えると言われる驚異のコレクションの秘密について、音楽初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
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目次
1. 象徴としての「エンジェルギター」:ESPとの絆

高見沢氏の代名詞といえば、何といっても「エンジェルギター」です。ステージでスポットライトを浴び、優雅に翼を広げるその姿は、THE ALFEEのコンサートに欠かせないアイコンとなっています。
究極のオーダーメイド
これらのギターの多くは、日本を代表するギターメーカー「ESP」との長年にわたる強固なパートナーシップによって生み出されています。既製品を改造するのではなく、高見沢氏本人のアイデアやラフスケッチを基に、熟練の職人が一から作り上げる「完全オーダーメイド」なのです。
【エンジェルギターの特徴】
- 圧倒的な彫刻美:ボディ全体が彫刻のように細工されており、もはや工芸品の域に達しています。
- 重厚な質感:装飾が多い分、通常のギターよりも重くなる傾向にありますが、それを長時間担いで演奏する高見沢氏の筋力と体力もまたプロの証です。
- 進化し続けるデザイン:「究極のアーキエンジェル」など、時代とともにデザインは複雑化し、より神々しさを増しています。
ここで驚くべきは、これほど複雑な形をしていながら、「楽器としての精度が極めて高い」という点です。どんなに見た目が美しくても、ピッチ(音程)が不安定だったり、弾き心地が悪かったりすれば、彼は決してステージでは使いません。芸術性と機能性の絶妙なバランス、それが彼の第一のこだわりなのです。
2. なぜ500本以上? 驚異のコレクションの理由
高見沢俊彦氏が所有するギターの数は、現在500本を超えていると言われています。「そんなにたくさん持っていても、一度に一本しか弾けないのでは?」と感じるのも無理はありません。しかし、彼がこれほどのコレクションを抱えるのには、ギタリストとしての深い理由があります。
楽曲に合わせた「最高の選択」
THE ALFEEの楽曲は、フォーク、ロック、ヘヴィメタル、プログレッシブ・ロックと多岐にわたります。高見沢氏は、その一曲一曲が持つ世界観を完璧に表現するために、最適な音色を持つギターを選び抜きます。
| 目的・理由 | 詳細なこだわり |
| 音色のバリエーション | 曲によって「鋭い音」「太い音」「甘い音」を使い分けるため。 |
| チューニングの都合 | ライブ中に持ち替えることで、複雑なチューニングの曲にも即座に対応するため。 |
| 視覚的演出 | ファンが「今日はどのギターが出てくるだろう?」とワクワクする楽しみを作るため。 |
| 資料的価値 | ギターの歴史そのものを愛し、名器を後世に残したいというコレクターとしての側面。 |
また、彼はヴィンテージギターのコレクターとしても有名ですが、ただ飾っておくのではなく「現役で使う」ことを信条としています。50年代のレスポールといった数千万円の価値がある伝説的なギターであっても、レコーディングでその音が必要であれば、惜しみなく火を吹かせる。この「道具として命を全うさせる」姿勢こそ、彼が世界中の楽器ファンから尊敬される理由の一つです。
3. 激しいサウンドと「鳴り」への飽くなき追及
見た目の派手さに目が行きがちですが、高見沢氏のサウンドの根底にあるのは「ヘヴィメタル」や「ハードロック」への愛です。
歪み(ひずみ)の中にある透明感
彼のギターサウンドは、重厚に歪んでいながらも、一音一音がはっきりと聞き取れるクリアな輪郭を持っています。これは、ギターの木材選びからピックアップ(音を拾うマイクのような部品)の選定に至るまで、細かく指定しているからこそ成せる業です。
特にESPとの共同開発モデルでは、大きなステージの爆音の中でも音が埋もれないよう、出力の強さとノイズの少なさが徹底的に計算されています。
メンテナンスの鉄則
これほど多くの、しかも繊細な装飾が施されたギターを維持するのは並大抵のことではありません。彼には専属のローディー(楽器担当スタッフ)がおり、湿度管理から弦の張り替え、ネックの反りの調整まで、24時間体制に近い形でメンテナンスが行われています。
「最高のコンディションでなければ、最高のパフォーマンスはできない」。この当たり前のことを、500回(500本分)繰り返す。その執念とも言える継続こそが、彼のこだわりを支えています。
まとめ|ギターは、高見沢俊彦という生き方そのもの
高見沢俊彦氏のギターへのこだわりを紐解いていくと、そこに見えてくるのは「自分を信じてくれるファンを裏切らない」という、一人の表現者としての誠実な姿です。
派手なギターを持つことは、ある意味で自分へのプレッシャーでもあります。目立つ楽器を持てば、ミスをすれば一発でバレてしまいます。それでも彼がエンジェルを抱き続けるのは、それが自分のスタイルであり、それによって誰かが笑顔になることを知っているからです。
「たかが楽器、されど楽器」。一本のギターにこれほどの情熱を注げる人が作る音楽だからこそ、THE ALFEEの歌は時代を超えて私たちの心に響くのかもしれません。
皆さんも、もしコンサートに行く機会があれば、ぜひ彼の指先だけでなく、その背中を彩るギターの「造形美」と「魂の音」に注目してみてください。そこには、音楽という名の魔法が宿っています。
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高見沢俊彦氏のように、自分を表現できる楽器に出会うことは、人生をより豊かに彩ってくれます。
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