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リードを留めるだけじゃない!サックスの重要パーツ『リガチャー』

公開日:2025.12.29 更新日:2025.12.14クラシック楽器上達のコツ

リードを留めるだけじゃない!サックスの重要パーツ『リガチャー』

サックスを始めたばかりの方にとって、一番の関心事はやはり「楽器本体」ですよね。
金色の輝くボディ、複雑なキーメカニズム。そこに目が行くのは当然です。

しかし、サックス奏者の間には、楽器本体よりもさらに熱く、深く、そして一度足を踏み入れたら抜け出せない恐ろしい世界が存在します。
それが、通称「リガチャー沼」です。

リガチャーとは、マウスピースにリードを固定するための、あの小さな留め具のこと。
「えっ、あれってただのネジでしょ?リードが落ちなきゃ何でもいいんじゃないの?」

もしそう思っているとしたら、あなたはとても損をしています。
実はこの数センチのパーツを変えるだけで、「どうしても出なかった高音」がスッと出たり、「苦しかった息」が驚くほど楽になったりするからです。

今回は、サックスの吹き心地を劇的に変える「リガチャー」の秘密について、少しマニアックな視点から解説していきます。

 

1. そもそもリガチャーの役割とは?振動のコントロールタワー

サックスのリガチャー

まず基本的なお話ですが、リガチャーの仕事は「リードを固定すること」です。
しかし、ただ固定すればいいわけではありません。

サックスの音は、リードが振動することで生まれます。
リガチャーは、この「リードの振動をどれくらい自由にするか、あるいは制限するか」を決める重要なコントロールタワーなのです。

例えば、ガチガチに固定してしまえばリードは振動しにくくなり、音は詰まります。
逆に、ゆるゆる過ぎれば振動が暴れて、音がまとまらなくなります。
この「絶妙な締め具合」と「素材の響き」が、あなたの音色と吹き心地を決定づけているのです。

 

2. 素材で変わる「振動の抑制」と音色

リガチャーには様々な素材があり、それぞれが固有の響き(周波数特性)を持っています。
プロは曲のジャンルや求める音色によって、これを使い分けています。

① 金属製(メタル)

最も一般的で、楽器に最初から付属しているのも大抵これです。
【特徴】 金属自体が共鳴するため、明るく、輪郭のはっきりした音になります。音の立ち上がり(レスポンス)が速く、遠くまで音が飛ぶ(遠達性がある)のが特徴です。
【向いているジャンル】 吹奏楽、ポップス、ジャズなど全般。

② 革製・布製(レザー・ファブリック)

【特徴】 革は振動を吸収する性質があります。そのため、リードの高音域の「キンキンした成分(倍音)」が適度にカット(抑制)されます。
結果として、ダークで温かみのある、丸い音色になります。また、リードを包み込むように固定するため、まとまりのある音が出せます。
【向いているジャンル】 クラシック、アンサンブル、落ち着いたジャズバラード。

③ 紐製(ストリング)

【特徴】 一本の紐をぐるぐると巻きつけるタイプです。
締め付け圧力が均等で、かつ金属のような「硬い響き」を付加しないため、リード本来の「木の鳴り」を最大限に引き出せます。
非常に開放的で、ストレスのない吹き心地が特徴です。

 

3. 抵抗感(吹奏感)の正体は「接点」にあり

素材以上にマニアック、かつ重要なのが「リードとどう触れているか(接点)」です。
リガチャーの内側を覗いてみてください。リードに当たる部分(プレートやレール)の形は千差万別です。

接地面が小さい(4点支持など)

リードに触れる面積が小さいタイプです。
【効果】 リードが自由に動けるため、「抵抗感が少なく、息がスッと入る」感覚になります。
楽に大きな音が出せますが、コントロールを失うと音が暴れやすくなります。

接地面が大きい(プレート型など)

リードに触れる面積が大きい、または大きな金属プレートがついているタイプです。
【効果】 リードの振動を適度に押さえ込むため、「程よい抵抗感」が生まれます。
「抵抗感」というと悪いことのように聞こえるかもしれませんが、実はこれがないと、息を入れた時にスカスカしてしまい、芯のある音色が作れません。
プロはこの「抵抗感」を利用して、音色に艶を出したり、ピアニッシモ(極弱音)を安定させたりしています。

 

4. 初心者の悩み、「リガチャー」で解決できるかも?

ここからが本題です。
もしあなたが今、練習に行き詰まっているなら、それは「練習不足」ではなく「リガチャーが合っていない」だけかもしれません。

こんな悩みありませんか?

悩み①:「高い音が詰まって出にくい、裏返る」

原因: 付属のリガチャーが歪んでいて均等に締まっていないか、締め付けが強すぎる可能性があります。
解決策: 接地面の少ないリガチャーや、紐製のものに変えてみてください。リードの振動が解放され、驚くほど楽に高音が出るようになることがあります。

悩み②:「音が薄っぺらい、キンキンする」

原因: リガチャーが軽すぎて、振動を支えきれていないかもしれません。
解決策: 少し重量のある金属製や、革製のリガチャーに変えてみましょう。音に「重り」が乗ることで、太くて豊かな響きに変化します。

悩み③:「息が苦しい、すぐ疲れる」

原因: 抵抗感が強すぎるリガチャーを使っている可能性があります。
解決策: 息抜けの良い(抵抗感の少ない)リガチャーを選ぶことで、長時間の演奏も楽になります。

 

5. 試奏が怖い?教室なら「先生のコレクション」がある!

「なるほど、リガチャーを変えればいいのか!早速楽器屋さんへ行こう!」
…と思った方、少し待ってください。

リガチャー選びには大きな壁があります。それは「試奏のハードルが高い」ことです。
初心者が楽器屋さんで、「これ試させてください」と言って、店員さんの目の前で吹き比べるのは、かなりの勇気がいりますよね。
「違いが分からなかったらどうしよう」「下手だと思われたくない」と緊張してしまい、結局よく分からないまま買ってしまう…という失敗談は後を絶ちません。

そこで活用してほしいのが、音楽教室のレッスンです。

サックス講師というのは、例外なく「リガチャー沼」の住人です。
彼らのケースの中には、過去に買い集めた様々なタイプのリガチャーが眠っています。

音楽教室の先生が持っているリガチャーを試させてもらったり、あなたのマウスピースとリードの相性を見て、

「君のセッティングなら、もう少し重めのリガチャーが合うよ」
「この革製を試してみて。高音が楽になるから」

といった具合に、アドバイスを受けることができます。
緊張する店頭ではなく、いつものレッスン室で、信頼できる先生のアドバイスを聞きながらじっくり選べる。
これこそが、最短で「運命のリガチャー」に出会う方法です。

 

まとめ:小さなパーツで、サックスはもっと楽しくなる

たかがネジ、されどネジ。
リガチャーひとつ変えるだけで、「昨日の苦労は何だったの?」と思うくらい、サックスが歌い出すことがあります。

「もっと楽に、もっといい音で吹きたい」
その願い、もしかしたら数千円のパーツ交換で叶うかもしれません。
ぜひ教室で、奥深いリガチャーの世界を体験してみてください。

あなたの「吹きたい」をサポートします。

「自分に合う道具が分からない…」そんな悩みも大歓迎。
クラブナージ音楽教室では、楽器の調整からパーツ選びまで、プロの講師がトータルでサポートします。

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