名探偵コナンも!ポップスで輝くサックスの魅力を徹底解剖
公開日:2025.12.17 更新日:2025.12.14クラシック楽器
「チャララ〜ラ〜♪チャララ~ラ~ララ~♪」
このフレーズを聞いただけで、蝶ネクタイをした少年探偵がスケボーで犯人を追いかけるシーンが脳裏に浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
そう、国民的アニメ『名探偵コナン』のメインテーマです。あのスリリングで、一度聴いたら忘れられないメロディ。実はあの曲のかっこよさを決定づけている楽器のひとつが、サックス(サクソフォン)であることをご存知でしたか?
サックスというと、少し敷居の高い「ジャズ」のイメージが強いかもしれません。薄暗いバーで、氷がカランと鳴る音と共に流れている……そんな大人の世界を想像する方もいるでしょう。
しかし実際には、サックスは私たちが普段耳にするテレビドラマの主題歌や、J-POP、アニメ音楽の中で大活躍している「主役級」の楽器なのです。
今回は、誰もが知る『名探偵コナン』を入り口に、ポップスや歌謡曲におけるサックスの隠れた(隠しきれない!)魅力と、サックスが輝く名曲たちをご紹介します。
目次
なぜ『名探偵コナン』のテーマはあんなにカッコいいのか?
まず、あのアニメ史に残る名曲、『名探偵コナン メイン・テーマ』についてお話ししましょう。
この曲が流れると、「いよいよ解決編だ!」「クライマックスだ!」と心が躍りますよね。様々なアレンジバージョンが存在しますが、多くのバージョンで、メロディや合いの手(オブリガート)として、サックスが強烈な存在感を放っています。
特に注目してほしいのは、サックスの「叫ぶような音色」です。
ピアノやバイオリンが「美しい線」を描く楽器だとすれば、この曲におけるサックスは、まるでロック歌手がシャウトしているかのような、野性的でパワーあふれる音を出しています。
「グァッ!」「ブォッ!」という、少し濁ったような、爆発力のある音。これは音楽用語で「グロウ」や「ベンド」といったテクニックに近いものですが、この人間味あふれる「泥臭いカッコよさ」こそが、犯人を追い詰める緊迫感とマッチしているのです。
もし、あのメロディが優しいフルートや、静かなピアノだけで演奏されていたらどうでしょう? おそらく、あそこまでの「疾走感」や「アクション感」は生まれなかったはずです。
サックスが「ポップスの王様」である理由

コナンに限らず、ポップスシーンにおいてサックスは非常に重宝されています。なぜ、数ある楽器の中でサックスが選ばれるのでしょうか?
それには、サックスという楽器が持つ、ある特徴が関係しています。
それは、人間の「歌声」に一番近い楽器だということです。
サックスは、息を吹き込んで音を出します。そのため、奏者の息遣いがそのまま音になります。優しく囁くような小さな音から、感情を爆発させるような叫び声まで、ダイナミックレンジ(音の強弱の幅)が非常に広いのです。
だからこそ、歌詞のないインストゥルメンタル(歌のない曲)であっても、まるで誰かが歌っているかのように聴こえ、聴く人の感情を揺さぶることができます。
「主役(ボーカル)」の代わりもできれば、主役を引き立てる「名脇役(伴奏)」もできる。この万能さが、ポップス界で愛され続ける理由なのです。
サックスが主役!一度は聴いておきたい名曲たち
それでは、コナン以外にも「これがサックスの魅力だ!」と感じられる、有名かつ親しみやすい楽曲をいくつかご紹介します。これからサックスを聴くとき、あるいは「自分で吹いてみたい」と思ったときの参考にしてみてください。
1. ルパン三世のテーマ
アニメ音楽からもう一曲、外せないのが『ルパン三世』です。特に「’78」や「’80」などのバージョンで聴けるサックスソロは、日本中のサックス奏者が一度は憧れる聖域(サンクチュアリ)のような存在です。
コナンのテーマが「熱血・アクション」なら、ルパンのサックスは「渋い・大人・色気」の象徴。少し気だるげに、でもキメるところはバシッとキメる。まさにルパンそのものを音にしたような演奏です。
2. 太陽にほえろ! メインテーマ
少し懐かしいドラマですが、この曲のイントロのサックスを知らない日本人はいないのではないでしょうか。
夕日に向かって刑事が叫ぶシーンが目に浮かぶ、哀愁漂うメロディ。あの泣きのサックスは、テナーサックスという少し低い音が出る種類のサックスで演奏されています。「男のロマン」を感じさせる、魂の演奏です。
3. Tank! (カウボーイビバップ)
アニメ『カウボーイビバップ』のオープニング曲です。もしあなたが「とにかくカッコよくて、激しい曲が好き!」なら、この曲は必聴です。
「3、2、1、Let’s jam」の掛け声とともに始まる、ビッグバンドの爆発的なサウンド。その中心で暴れまわるサックスは、もはや楽器というより生き物のよう。演奏するには非常に高い技術が必要ですが、聴いているだけで元気が湧いてくるエネルギッシュな一曲です。
サックスは「見た目」もポップスの武器
音色の話ばかりしてきましたが、サックスにはもう一つ、他の楽器にはない強力な武器があります。
それは「見た目の華やかさ」です。
金色のボディ、複雑に絡み合うキーメカニズム、そして優美な曲線。ステージに立ってサックスを構えるだけで、絵になります。ポップスのライブやテレビの歌番組でも、間奏でサックス奏者が前に出てきてソロを吹くシーンがよくありますよね。
あれは単に音が目立つからだけではありません。奏者が体を反らせて天を仰ぎながら吹く姿が、視覚的にも最高にエモーショナルだからです。
「楽器を演奏する自分」を想像したとき、サックスほど自分が主役になれる楽器はなかなかないかもしれません。
まとめ:あなたの好きな曲も、サックスで吹けるかも?
『名探偵コナン』のテーマから始まり、様々なポップスの名曲をご紹介してきました。
クラシックやジャズといった枠を超えて、私たちの身近なテレビや映画の中で、サックスは常に「カッコいいシーン」や「感動的なシーン」を彩っています。
もし、今回ご紹介した曲の中で「あ、この曲好きだな」「この音、気持ちいいな」と思うものがあったなら、あなたはすでにサックスの虜(とりこ)になりかけているかもしれません。
サックスという楽器の素晴らしいところは、「音が出しやすい」という点にもあります。バイオリンのように音程を作るのに何年も苦労したり、トランペットのように音を出すだけで酸欠になったり…ということが比較的少なく、初心者の方でも初日から「ブォー」という音を出すことができます。
だからこそ、憧れの『コナン』や『ルパン』のメロディを自分で奏でられるようになるまでの道のりは、想像しているよりもずっと近いものなのです。
聴くだけでも楽しいサックスですが、その震える管体を自分の手で持ち、息を吹き込んで「あの音」が鳴った瞬間の感動は、何物にも代えがたい体験です。
記事のポイントまとめ
- コナンがカッコいい理由: サックス特有の「叫ぶような音」が、アクションシーンの緊迫感を生んでいる。
- 歌声に近い楽器: 息遣いがそのまま音になるため、ポップスや歌モノとの相性が抜群に良い。
- 定番の名曲たち: 『ルパン三世』『太陽にほえろ!』など、主役級の曲が多数ある。
- 意外と始めやすい: 構造上、音が出しやすく、ポップス好きな初心者に最適。
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