世界が羨む「国産ギターブランド」の知られざる実力
公開日:2026.01.12 更新日:2025.12.14バンド楽器音楽を始めよう♪
「いつかはギブソンのレスポールを…」 「やっぱりフェンダーのストラトキャスターが王道だよね」
ギターを始めようと思った時、あるいは2本目のギターを探している時、どうしても海外の「ビッグネーム」に目が向きがちです。もちろん、歴史を作ってきた彼らのギターは素晴らしい。それは間違いありません。
でも、灯台下暗し。 私たちの住むこの日本が、実は「世界有数のギター製作大国」であることをご存知でしょうか?
日本人の強みである「丁寧さ」「緻密さ」「職人気質」。これらが詰め込まれた国産ギター(ジャパン・ヴィンテージから最新モデルまで)は、海外のプロミュージシャンがわざわざ日本まで買い付けに来るほど、評価が高いのです。
今日は、そんな誇るべき「メイド・イン・ジャパン(または日本プロデュース)」のギターブランドの中から、特に今熱い4つのブランドをご紹介します。
目次
アニメで再燃した日本の優等生。YAMAHA(ヤマハ)
ピアノやバイクでも有名な世界のYAMAHA。 ギターにおいても、その品質の高さと「ハズレのなさ」は折り紙付きです。
Pacifica(パシフィカ)の衝撃

YAMAHAのギターといえば、今絶対に外せないのが「Pacifica(パシフィカ)」シリーズです。
発売自体は1990年代からあるロングセラーなのですが、ここ数年で人気が爆発しました。そのきっかけの一つが、大ヒットアニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』です。主人公の後藤ひとりが使用していた(作中後半)ことで、「あのギターは何だ!?」と世界中で話題になりました。
でも、ただのアニメグッズではありません。 プロも「この価格でこの音はズルい」と唸るほどの完成度を誇ります。
ネックは日本人の手に馴染むように握りやすく作られ、サウンドはクリアで万能。ポップスからロックまで何でもこなせます。 「最初の1本、何を買えばいいかわからない」と聞かれたら、私は迷わず「YAMAHAのパシフィカ」と答えます。それくらい、信頼できる日本の優等生です。
長野県が生んだコスパ最強の職人魂。Bacchus(バッカス)

次にご紹介するのは、ギター作りの聖地・長野県松本市に拠点を置く「ディバイザー」という会社が展開するブランド、Bacchus(バッカス)です。
このブランドの凄いところは、「低価格帯のギターであっても、職人の魂が宿っている」こと。
高級木材「ローステッドメイプル」を身近に
Bacchusを語る上で欠かせないのが、「ローステッドメイプル」という仕様です。
これは、ネックに使われるメイプル材を特殊な装置で加熱処理(ロースト)し、水分や油分を飛ばした木材のこと。こうすることで、長年使い込まれたヴィンテージギターのような「枯れた良い音」になり、さらに日本の湿気にも負けない「ねじれへの強さ」を獲得します。
通常、これは高級ギターにしか採用されない仕様でした。 しかし、Bacchusは企業努力により、エントリーモデル(2万円台!)にも惜しげもなくこのローステッドメイプルを採用したのです。
「初心者にこそ、良い状態のギターを使ってほしい」 そんな作り手の愛情と心意気を感じずにはいられません。見た目も渋くてカッコいいので、渋好みな方には特におすすめです。
世界を速弾きで制圧する。Ibanez(アイバニーズ)

「Ibanez」と書いて「アイバニーズ」。 名前の響きから海外ブランドだと思っている方も多いのですが、実はこれ、愛知県に本社を置く星野楽器が手掛ける純国産ブランドなんです(※起源はスペインの工房に由来しますが、現在は日本のブランド)。
Ibanezのイメージを一言で言うなら、「モダン&テクニカル」。 スティーヴ・ヴァイやポール・ギルバートといった、超絶技巧を持つ世界的ギタリストたちがこぞって愛用しています。
極薄ネックと、伝説の緑の箱
Ibanezのギターの特徴は、なんといっても「Wizardネック」と呼ばれる極薄のネック。 驚くほど薄く、平らな指板は、速弾きや難しいフレーズを弾くために極限まで最適化されています。
そしてもう一つ、Ibanezを語る上で忘れてはならないのが、エフェクターの「Tube Screamer(チューブスクリーマー)」です。 この緑色の小さな箱は、ギターの音を歪ませるペダルなのですが、世界中のロックの歴史を変えたと言っても過言ではない名機中の名機。

「世界で戦える道具」を作っている。そんなアグレッシブな姿勢が、Ibanezの魅力です。
一期一会の「色」に出会う。Psychederhythm(サイケデリズム)

最後にご紹介するのは、知る人ぞ知る、でも今バンドマンの間で絶大な人気を誇る東京・恵比寿のブランド、Psychederhythm(サイケデリズム)です。
RADWIMPSの野田洋次郎さんなど、今の音楽シーンを牽引するアーティストたちが使用していることで知られています。
世界に数本しかない、あなただけの相棒
サイケデリズムの最大の特徴は、その「生産スタイル」にあります。 基本的に、「同じ色・同じスペックのギターは、一度に2〜3本しか作らない」のです。
その理由は、常に新しい色、新しい組み合わせを追求しているから。 彼らのギターのカラーリングは本当に独特で、ヴィンテージカーの色を参考にしたり、見たこともないようなメタリックカラーだったり、「えっ、こんな色ありなんだ!」という驚きに満ちています。
「お店で見かけて気になっていたけど、次に行ったらもう売れてなくなっていた…」なんてことも日常茶飯事。
大量生産品にはない、「この出会いを逃したら二度と会えない」という特別感。 そしてもちろん、プロの現場で即戦力となる圧倒的にクリアで太いサウンド。 人とは違う、自分だけの個性を持ちたいという方にとっては、まさに憧れのブランドと言えるでしょう。
結論:日本のギターは、やっぱり凄い。
いかがでしたでしょうか。
優等生なYAMAHA、コスパと職人魂のBacchus、世界基準の機能美Ibanez、そして唯一無二の個性を放つPsychederhythm。
どのブランドにも共通しているのは、「弾き手への配慮」と「真面目なモノづくり」です。 海外製のようなワイルドさも素敵ですが、日本製のギターには、まるで日本料理のような繊細な味わい深さがあります。
これからギターを始める方も、買い替えを検討している方も、ぜひ「国産」という選択肢を加えてみてください。きっと、あなたの手に吸い付くような運命の一本が見つかるはずです。
「気になるブランドは見つかったけど、実際に弾きこなせるかな?」 「どのギターが自分のやりたい音楽に合っているかわからない…」 そんな不安をお持ちではありませんか?
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ギターは、見た目で選んでも大丈夫。
「このギター、カッコいいから弾けるようになりたい!」という気持ちが、一番の上達の秘訣です。
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