ショートスケールのギターについて【メリット・デメリット】
公開日:2026.01.11 更新日:2025.12.14バンド楽器音楽を始めよう♪
「Fコードが押さえられない…指が届かない…」 「私、手が小さいからギターは無理なのかな…」
ギターを始めたばかりの頃、誰もがぶつかるこの壁。私も経験があります。小指がプルプル震えて、あと数ミリがどうしても届かないあのもどかしさ。
でも、ちょっと待ってください。 もしかしたら、その悩みは「あなたのせい」ではなく、「ギターのサイズ」が合っていないだけかもしれません。
洋服にS・M・Lがあるように、実はギターにもサイズがあることをご存知でしょうか? 今日は、小柄な方や女性、そして「独特の音が好き!」というマニアにも愛される「ショートスケール」のギターについて、熱く語ってみたいと思います。
単なる「小さいギター」ではありません。そこには、あえてこれを選びたくなる愛すべき個性があるのです。
目次
そもそも「スケール」ってなに?

まずは基本のお話から。 ギターにおける「スケール」とは、弦の長さ(ナットからブリッジまでの距離)のことです。
一般的に、エレキギターには大きく分けて3つのサイズ基準があります。
- ロングスケール(約648mm):Fenderのストラトキャスターなど。標準的で、弦の張りが強く、シャキッとした音がします。
- ミディアムスケール(約628mm):Gibsonのレスポールなど。ロングより少し短く、弾き心地が少し柔らかいです。
- ショートスケール(約610mm):今回ご紹介する主役。Fenderのムスタングなど。さらに短いです。
数字で見るとたった数センチの違いですが、ギターの世界でこの数センチは、弾き心地に天と地ほどの差を生むんです。
ショートスケールの「ここが最高!」(メリット)
では、なぜショートスケールが選ばれるのか。そのメリットを見ていきましょう。
1. 弦が柔らかくて、指が痛くない!
弦が短いと、同じ音程にチューニングした時に、弦を引っ張る力(テンション)が弱くなります。 つまり、弦がゆるゆるで柔らかいのです。
これは初心者にとって最強のメリットです。少ない力で弦を押さえられるので、指先が痛くなりにくい。そして、憧れの「チョーキング(弦を持ち上げて音程を変える技)」も、軽い力でグイッと上げられます。
2. フレットの間隔が狭くて、指が届く!
スケールが短い分、フレット(金属の棒)同士の間隔も狭くなります。 ロングスケールでは「指が裂けるわ!」と叫びたくなるようなコードフォームも、ショートスケールなら「あれ?意外と届く!」という奇跡が起きます。 手が小さい方やお子様にとって、これは魔法のような体験です。
3. 独特の「ポコポコ」した可愛いサウンド
弦の張りが緩いことによって、音にも特徴が出ます。 ロングスケールのような「ジャキーン!」という鋭い音ではなく、どこか脱力したような、暴れるような、少し鼻にかかった甘い音がします。 この「ゆるさ」が、ロックやグランジ、ローファイな音楽に抜群に合うんです。
正直に言います。「ここが弱点」(デメリット)
いいこと尽くめに思えますが、もちろんデメリットもあります。愛を持って、正直にお伝えしますね。
1. チューニングが不安定になりがち
弦の張りが弱いということは、少し押さえる力が強すぎたり、激しく弾きすぎたりすると、音程がフニャっと揺れやすいということです。 「きっちり正確な音程で弾きたい!」という几帳面な方には、少しストレスかもしれません。でも、その「揺らぎ」すらも味だと思えるのが、ショートスケール愛好家の境地です。
2. 弦がビビリやすい
弦が大きく振動するため、フレットに当たって「ビビリ音(バズ)」が出やすい傾向があります。ただ、これを「ロックな雑味」として好む人も多いので、一概に悪いとは言えません。
個性爆発! 代表的なショートスケールギターたち
それでは、実際にどんなギターがあるのか、人気モデルをご紹介しましょう。見た目も可愛いのが多いんですよ!
Fender Mustang(ムスタング)

ショートスケールの王様といえばこれ。「暴れ馬」という名の通り、じゃじゃ馬なギターです。 小ぶりなボディで軽く、取り回しは最高。日本のレジェンドギタリスト・Charさんや、あのアニメ『けいおん!』のあずにゃん(中野梓)が使っていることでも有名ですね。 スイッチ類が多くてメカっぽい見た目も男心をくすぐりますし、ポップなカラーが多いので女性にも大人気です。
Fender Jaguar(ジャガー)

「世界一かっこいいギター」と呼ぶ人もいるほど、デザインが秀逸なジャガー。 サーフミュージックのために開発されましたが、その金属パーツだらけのメカメカしい見た目と、鋭くも太い独特のサウンドで、オルタナティブ・ロックの象徴となりました。 ニルヴァーナのカート・コバーンが愛用したことでも知られています。 (※似ている形の「ジャズマスター」はロングスケールなので、買うときは間違えないように注意してくださいね!)
Pignose(ピグノーズ)

「豚の鼻」という名前の通り、ボリュームノブが豚の鼻の形をしているユーモラスなギター。 これはアンプ内蔵のミニギターですが、スケールはしっかり610mm(ショートスケール)を確保しているモデル(PGG-200など)が主流です。 スイッチを入れれば本体から音が出るので、リビングでくつろぎながらポロロンと弾くのに最高。「旅のお供」としても優秀です。
「弾きにくい」を「個性」に変える楽しさ
ショートスケールのギターは、もしかしたら優等生ではないかもしれません。 チューニングに少し気を使ったり、音作りに工夫が必要だったりします。
でも、だからこそ「弾いていて楽しい」のです。
「手が小さいから仕方なく選ぶ」という消極的な理由だけでなく、 「この緩いテンション感が好き」「この暴れる音がたまらない」という理由で、あえてプロも愛用しています。
もし楽器屋さんに行ったら、ぜひ一度、ムスタングやジャガーを抱えてみてください。 そのコンパクトなフィット感と、愛らしい音色に、きっと一目惚れしてしまうはずですよ。
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