保育士のためのピアノ~おすすめ練習法も紹介~
公開日:2025.11.12 更新日:2025.11.18クラシック楽器上達のコツ音楽のマナビ
「保育士になりたいけど、ピアノが全然弾けない…」「独学でなんとかしてるけど、このままで大丈夫?」――こんなお悩み、よく耳にします。
結論から言うと、ピアノが超絶うまくなくても保育士にはなれます。ただし、「まったく弾けないままで良い」とも言い切れません。
この記事では、 保育士になるため・なってから必要なピアノのレベル、 おすすめ教材、 効率の良い練習法まで、 やさしく解説していきます。
目次
保育士になるのに、ピアノは演奏できなければいけない?

まず最初の大きな不安、「ピアノが弾けないと保育士になれないの?」という疑問から整理してみましょう。
保育士資格そのものは、筆記試験と実技試験で取得できます。実技試験の音楽分野では、ピアノやギターなどで弾き歌いをする課題が出されることが一般的です。
ただし、実技試験は3種類の科目(音楽・絵画・お話)の中から2つを選べばよく、音楽以外の実技で突破できる場合もあります。
つまり、 「絶対にピアノが弾けないと資格が取れない」というわけではありません。
保育系の短大や専門学校に通う場合は、 授業の一環としてピアノの履修がほぼ必須になっていることが多く、 「まったく弾いたことがない」という状態だと、授業が大変に感じられる可能性があります。
とはいえ、入学してから基礎から教えてもらえる学校も多いので、 「今弾けないからもう無理…」とあきらめる必要はありません。
ポイントは、 「将来の自分が困らない程度には、少しずつピアノに慣れておく」 こと。今のうちから簡単な曲をゆっくり練習し始めておけば、学校の授業や実技試験もぐっと楽になります。
保育士になった後、ピアノはどれくらい必要?

では、晴れて保育士になったあと、ピアノはどれくらい使うのでしょうか。
現場によっても違いますが、よくあるのは次のような場面です。
- 朝や帰りの会での歌の伴奏
- 季節の歌・行事の歌(こいのぼり、クリスマスソングなど)の伴奏
- お誕生日会での歌
- 手遊び歌、体操のBGM(ピアノまたはキーボード)
毎日長時間ピアノを弾き続けるというよりは、
「短い曲を何度も弾く」「同じ曲を季節ごとに使い回す」イメージに近いです。
また、最近ではCDや音源を流して対応する園も増えていますが、
やはりその場の雰囲気に合わせてテンポや長さを変えられる“生演奏”は大きな武器です。
「今ちょっと静かにさせたいな」「少しテンポアップして盛り上げたいな」なども、 ピアノが弾けるとコントロールしやすくなります。
つまり、
- ピアノが全く弾けなくても、工夫次第で現場に立つことは可能
- でも、基本的な伴奏ができると、仕事の幅と安心感がかなり増える
というイメージで考えておくと良いでしょう。
保育園で求められるピアノ演奏のレベルとは?
「プロ級じゃなくていいのは分かった。でも、結局どのくらい弾ければ安心なの?」
ここが一番気になるところですよね。
多くの園で求められるのは、ざっくり言えば次のようなレベルです。
- 両手で簡単な童謡が弾ける(右手でメロディ、左手で簡単な和音)
- ハ長調(ドレミ)中心のシンプルな楽譜が読める
- テンポをゆっくりめにすれば、多少ミスしても止まらずに最後まで弾ける
- 1曲を、子どもの歌う高さに合わせて移調して弾けるとかなり便利(必須ではないが、できると強い)
いわゆる「バイエル中盤~後半」くらいのレベルに到達していれば、
簡単な伴奏譜や童謡の楽譜はだいぶ読みやすくなってきます。
もちろん、 速いパッセージや難しい和音ばかりのクラシック曲を弾く必要はありません。
正確さより「安定してテンポをキープできること」「子どもと一緒に歌えること」 のほうが大切です。
特に保育士試験では、「何があっても歌い続けること」が最大の評価軸となっています。
これは、歌をやめてしまったら落ちる、と言われるほどの最重要項目です。
ピアノはあくまで伴奏。大切なのは、子供たちに向かって、どれだけ楽しそうに歌いかけられるかなのです。
保育士さんにおすすめの教材:バイエル+もう1冊
独学でピアノを始めるとき、まず名前があがるのが『バイエル(バイエルピアノ教則本)』です。
そして、保育士志望の方に特におすすめしたいのが、『みんなのオルガン・ピアノの本』などの実用寄り教材との組み合わせです。
ここでは、
- バイエル
- みんなのオルガン・ピアノの本(シリーズ)
この2つをおすすめする理由を、少し詳しくご紹介します。
1. 定番の基礎教材『バイエル』

標準バイエルピアノ教則本 全音出版部
バイエルは、19世紀から使われてきた超ロングセラーのピアノ教材です。
「右手だけの簡単な曲」から始まり、 少しずつ音域やリズム、両手の動きがレベルアップしていく構成になっています。
おすすめポイントは、
- 譜読みや指番号など、「ピアノの基礎の基礎」を体系的に学べる
- 短くシンプルな曲が多いので、忙しい保育士志望の方でも取り組みやすい
- ネットや書店で情報やサポート教材が豊富に見つかる
一方で、「曲がちょっと古風」「保育でそのまま使える曲は少なめ」という面もあります。
そこで、次に紹介する教材と合わせて使うことで、 「基礎力+現場で使えるレパートリー」の両方をバランス良く身につけることができます。
2. 現場に近いレパートリー『みんなのオルガン・ピアノの本』

新版 みんなのオルガン・ピアノの本1 ヤマハミュージックエンタテイメントホールディングス
『みんなのオルガン・ピアノの本』は、子ども向けの曲や歌を中心に構成された教材で、
保育士志望の方にもよく使われています。
おすすめポイントは、
- 童謡や親しみやすいメロディが多く、保育現場のイメージが湧きやすい
- 片手から両手へと進むステップが、初心者にもやさしい
- 楽しく弾ける曲が多く、モチベーションを保ちやすい
「バイエルで基礎トレーニング」「みんなのオルガン・ピアノの本で実践寄りの曲」といった形で両方を進めていくと、
「ピアノの筋トレ」と「保育で使える曲作り」を同時に進められるので、とても効率的です。
おすすめ練習法:目的から逆算して進めよう
保育士さんのピアノ練習でよくある悩みが、
- 「とにかく弾けるようになりたいけど、どこから手をつけていいか分からない」
- 「毎日忙しくて、長時間の練習はムリ…」
というもの。
そこで大事なのが、「目的から逆算」して練習内容を決めることです。
例えば、
- 目標A:『ハッピーバースデートゥーユー』を両手で弾けるようにする
- 目標B:朝の会で2~3曲、安定して伴奏できるようにする
このように「まず1曲」を決めて、その曲に必要な技術だけを集中して練習するのも一つの手です。
具体的には、
- 右手だけでメロディを弾けるようになる
- 左手は「ド・ソ・ファ」など、簡単なコード(和音)だけに絞る
- ゆっくりでも良いので、止まらず最後まで通す練習をする
- 慣れてきたら、子どもの歌いやすいテンポで弾けるように調整する
「楽譜通りに完璧に弾かなきゃ!」と思いすぎるとつらくなります。
保育の現場では、多少簡略化した伴奏でも、子どもたちが気持ちよく歌えれば100点満点です。
クラブナージYouTube「バイエル解説シリーズ」を活用しよう
とはいえ、独学で楽譜とにらめっこしていると、
「これ合ってるのかな?」「指づかい、これでいいの?」と不安になることも多いですよね。
そこでおすすめしたいのが、クラブナージ音楽教室のYouTubeチャンネルで配信している「バイエル解説シリーズ」です。
このシリーズでは、
- 各曲のポイント
- つまずきやすい指づかい
- テンポの目安や練習のコツ
などを、動画で丁寧に解説しています。
楽譜だけでは分かりにくい「動き」や「音のニュアンス」も、動画なら一目(耳)瞭然です。
おすすめの使い方は、
- まずは自分でゆっくり弾いてみる
- つまずいたところを、対応する「バイエル解説シリーズ」の動画で確認する
- 講師の弾き方を真似して、もう一度チャレンジしてみる
という「自習+動画レッスン」のハイブリッド方式です。
忙しい保育士さん・学生さんでも、自分のペースで少しずつ進められるのが大きなメリットです。
本格的にレッスンしたくなったら…クラブナージ音楽教室で保育士対策!
ここまで読んで、
「独学+動画でもやってみたいけれど、本番前にはプロに見てもらいたい」
「試験課題や園で使う曲を、実際に一緒に仕上げてもらいたい」
と思った方もいるかもしれません。
そんな方には、クラブナージ音楽教室の「ピアノ専門特化プラン」がおすすめです。
このコースでは、
- 保育士試験の実技対策(弾き歌い・課題曲の指導)
- 現場でよく使う童謡・季節の歌の伴奏づくり
- 手のフォームや指づかい、譜読みの基礎
- 忙しいスケジュールに合わせた練習プラン作り
などを、保育士志望・現役保育士さん向けにカスタマイズしてレッスンしています。
「保育で使えるピアノ」をゴールにしているので、
難しいクラシック曲を延々とやるのではなく、実際に現場で役立つ内容に絞って学べるのも安心ポイントです。
まずは無料体験レッスンから
いきなり本申込はちょっと勇気がいる…という方のために、
クラブナージ音楽教室では無料体験レッスンを実施しています。
体験レッスンでは、
- 今のピアノレベルのチェック
- 保育士試験や就職までのスケジュール相談
- 「どの曲から始めたらいいか」「どんな教材を使うと良いか」のアドバイス
などを、講師と一緒に確認しながら進めていきます。
「ピアノは苦手だけど、子どもたちと歌うのは大好き!」
そんなあなたの強みを、ピアノでも少しずつサポートしていくのが、クラブナージの役目です。
保育士としての一歩を、ピアノと一緒に。
まずは肩の力を抜いて、1曲ずつ、ゆっくり進んでいきましょう。
そして、「そろそろ本格的に練習したいな」と思ったら、
ぜひクラブナージ音楽教室のピアノコースを試してみてください。
