今こそ振り返りたいヒゲダンの歩み
公開日:2025.11.27 更新日:2025.12.10バンド楽器楽曲・アーティスト紹介
Official髭男dism(以下、ヒゲダン)は、日本のポップスシーンにおける「新たなスタンダード」を作り上げたバンドと言っても過言ではありません。しかし、彼らの音楽は「おしゃれなJ-POP」で片づけられるような単純なものではありません。
ジャズ、ゴスペル、R&B、ロック……あらゆる音楽を吸収しながらキャッチーなメロディに落とし込むセンスは、バンドシーン全体に大きな影響を与えました。この記事では、インディーズ時代から最新作に至るまでの歩みをたどり、その音楽性の変化と深化をじっくり振り返ります。
目次
1. インディーズ時代──ピアノポップバンドとしてのスタート
ヒゲダンは2012年、島根県出身のメンバーによって結成。当初から藤原聡(Vo&Pf)の力強くも繊細な歌声とピアノを軸にしたポップサウンドで注目を集めます。
2015年のインディーズ盤『ラブとピースは君の中』で、ピアノ主体のポップとR&B/ソウルのエッセンスを提示。のちに2017年の「異端なスター」で展開の多いアレンジとライブ映えするダイナミズムを強化していきました。
また「Tell Me Baby」などでは、ジャズテイストのコード進行に乗せてポップなメロディを展開するスタイルが印象的で、単なる“ポップバンド”に留まらない音楽的な懐の深さが感じられます。
2. 「Pretender」の大ヒット──誰もが口ずさむ“国民的バラード”へ
2019年、映画『コンフィデンスマンJP -ロマンス編-』の主題歌「Pretender」が大ヒット。この楽曲はヒゲダンが“全国区”へ一気に飛躍するきっかけとなりました。
「君とのラブストーリー〜」という冒頭フレーズはすでに多くの人の脳内に刻まれていますが、音楽的にも非常に完成度が高いことは見逃せません。具体的には以下の点が挙げられます。
- 洗練されたコード進行(特に切なさを演出するⅥmからの展開)
- メロディが高音に向かって徐々に感情を高める構造
- サビ後半での転調が感情を爆発させる役割を持つ
この楽曲は「難解ではなく、わかりやすく心を揺さぶるポップス」を実現し、SpotifyやYouTubeなどのストリーミングサービスでも驚異的な再生回数を記録。 ヒゲダンはここで“日本中が知るバンド”となりました。
3. 「Cry Baby」での転換──複雑化するメロディとリズムの冒険
2021年にTVアニメ『東京リベンジャーズ』のオープニング曲として発表された「Cry Baby」は、ヒゲダンの音楽性が新たなフェーズに突入したことを強く印象付けました。
この楽曲は、従来のヒゲダンの持つポップさは保ちながら、以下のような音楽的挑戦が行われています。
- 繰り返される露骨な転調
- ブルージーなメロディラインとファンク的グルーヴ
- サビでの爆発的な開放感とドラマ性
さらに、藤原聡のボーカルはよりエモーショナルに、ギターやドラムも大胆なアプローチを見せます。この楽曲を境に、リスナーがヒゲダンに持つ印象は「爽やかなポップバンド」から「高度なアレンジと技術を持ったバンド」へと完全に変わりました。
そう、この曲で行われた「挑戦」とは、彼らが新たな表現を成功させられるか、というものではなく、J-POPのリスナーに受け入れてもらえるかをかけた挑戦だったのです。
そして、皆さまもご存じ皆さまもご存じの通り、この挑戦は大成功を収めました。
4. 現在とこれから──深化し続ける“ポップの魔術師”
その後も、ドラマ主題歌の「Subtitle」や「TATTOO」など、作品ごとに異なる音楽性を提示しつつ、常に“ヒゲダンらしさ”を失わない柔軟さを見せています。
ヒゲダンの強みは、あらゆるジャンルを吸収して進化し続ける「変化型ポップ」でありながら、常に“誰かの人生に寄り添う歌”を届けるという一貫性にあります。
これからも、彼らは「難しいことをわかりやすい形で届ける」という独自の音楽観を軸に、さらなる飛躍を遂げることでしょう。
5. おわりに──振り返ればいつも傍にあったヒゲダン
ヒゲダンの音楽は、時に爽やかで、時に切なく、時に胸を締めつけます。 「Pretender」で恋の痛みを知り、「Cry Baby」で何度も立ち上がる強さを学び、 今も新しい楽曲で私たちをどこか遠くへ連れていってくれる── そんな存在であるからこそ、彼らの歩みを振り返ることには大きな意味があります。
これからもヒゲダンの物語は続き、その音楽はきっと多くの人生に寄り添い続けるでしょう。
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