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パンクとは|音楽ジャンル解説シリーズ

公開日:2025.11.09 更新日:2025.10.19バンド楽器音楽のマナビ

パンクとは|音楽ジャンル解説シリーズ

パンクという音楽ジャンルについて解説します


「短く、速く、叫ぶようにギターをかき鳴らす」――そんなイメージをお持ちの方も多いでしょう。そう、それがいわゆる パンク(ロック)、つまり「〈反骨〉のロックンロール」です。とはいえ、その語源、歴史、サウンドの構成、代表曲、さらには近接しているジャンルまで知ると、もっと奥深く、面白く聴けるようになります。今回は、音楽に詳しくない方にもわかるように、パンクの世界を紹介していきます。

1.「パンクロック」という名前の由来・歴史

まず、「パンク(punk)」という言葉、ロックジャンルとして使われるようになる前から存在しています。英語で “punk” は昔から「やり手でない若者」「ならず者」「安っぽいヤツ」という意味を持っていました。例えばシェイクスピアの時代にも “punk” という語が下品な意味で使われていたと言われます。

ロック音楽において“Punk Rock”という言葉が使われ始めたのは、1970年代初めのアメリカで、「ガレージ・ロック」や「プロト・パンク」と呼ばれる、荒削りで自作感の強いバンド群に対して批評家が用いたのがきっかけです。

その後、1970年代中盤(特に 1974〜1976 年あたり)に、アメリカ・ニューヨークの Ramones や Patti Smith Group、イギリス・ロンドンの Sex Pistols や The Clash らが登場し、「主流ロックの派手さ/技巧重視」への反発として、シンプルで骨太、かつ自己表現としての音楽を提示しました。

たとえば、英国では 1976 年 12 月 1 日、Sex Pistols がテレビ番組で乱暴な振る舞いをしたことでパンクが一気に世間の注目を浴びる“事件”となりました。

こうして、パンクは単なる音楽スタイルにとどまらず、若者の文化/反体制の表現/DIY精神などを含むサブカルチャーとしても成長していきます。

2.サウンドや構成の特徴

さて、パンクの音を聴いてみようと思ったとき、“何をポイントにすればいいか”を整理しましょう。

  • シンプルで短い構造:パンクの曲は、長いギターソロや複雑な展開よりも、「短く」「直球」「ノリ重視」のスタイルが多いです。例えば、アルバム冒頭に「1‑2‑3‑4!」と始まるようなものも。
  • ギターのざらつき/歪み+速めのテンポ:ギターにクリアな技巧を見せるというよりも、「歪ませて鳴らす」「ガツンと攻める」がパンクの設計図です。
  • 歌詞・テーマ=反骨・疎外・日常の怒り:ラブソングひたすら、というよりも、「社会に対して」「自身の存在に対して」「何で俺たちはここにいるのか」という問いが込められています。
  • DIY精神/シーン文化:大手レーベル/スタジオ完璧主義ではなく、自分たちで曲を作ってライブをして、シンプルな録音で発表する――という態度もパンクの大切な側面です。
  • ファッション・ヴィジュアルも主張:音だけではなく、モヒカン、レザージャケット、安全ピン、破れたTシャツ…など“見た目”もメッセージの一部でした。

つまり、パンクとは「“やられてる”感じの音を、自分たちで、直球で、叫びたい」音楽。派手な装飾を排し、むしろ荒さ・未完成さ・即興性を武器にしていたのです。

3.代表的な楽曲3つ

実際に“これを聴けばパンクだな!”と思える曲も押さえておきましょう。初心者も聴きやすいものを3つ選びました。

  • Blitzkrieg Bop – Ramones (1976)
    アメリカ・ニューヨークのRamonesによるこの曲は、“Hey! Ho! Let’s Go!”というコーラスがまさにパンクの掛け声。1976年2月にシングルとして発表され、デビュー・アルバム冒頭を飾る1曲です。

  • Anarchy in the U.K. – Sex Pistols (1976)
    英国ロンドン発、変革の狼煙とも言えるこの曲。1976年11月26日リリース。反体制的な歌詞と騒動を巻き起こした性格から「英国パンクの象徴」として語られています。

  • London Calling – The Clash (1979)
    1979年発表。The Clash はパンクの枠を超えて多彩な音楽性を取り込んだバンドですが、この曲はパンク精神のままに社会・政治を歌った名作です。

これらを聞くと、「速く」「歪んでる」「叫んでる」「なんか“怒ってる/問うてる”」という感覚が、一気に立ち上がるはずです。

4.関連・近接ジャンル

パンクは生まれた時点で、まっさらなジャンルではなく、いくつかの流れ・影響・派生を含んでいます。ここで押さえておくと、音楽を横断して楽しめるようになります。

  • ハードコア・パンク(Hardcore Punk)
    パンクが1980年代に入ると、より速く、より激しく、さらに直接的に社会や自己を剥き出しにする “ハードコア” が誕生します。
  • ポスト・パンク(Post‑Punk)
    パンクそのものがひとつのピーク/ムーブメントを迎えた後、“もっと広げようぜ”という動きから、生音楽/実験/ダークなサウンドを持った流れが出ます。
  • ポップ・パンク/メロディック・パンク(Pop‑Punk)
    パンクの勢い・音量・速さを保ちつつ、「もっと歌いやすく」「もっとメロディ重視で」という方向へ進んだジャンル。パンクの純粋な荒さとは少し違いますが、血脈としてはつながっています。
  • ガレージ・ロック/プロト・パンク(Garage Rock / Proto‑Punk)
    パンク以前の「自家製ロック」「荒削りギター+叫び」がこのジャンルに含まれ、パンクの前史として知っておくと理解が深まります。

このように、パンクを起点に「速さ」「反体制」「DIY」「メロディ」といったキーワードが多方向へ広がっていったことが見て取れます。

5.まとめ:叫びたいなら、パンクの扉を叩け

さて、ここまで「名前の由来・歴史」「音の/構成の特徴」「代表曲」「関連ジャンル」と、パンクのだいたいの地図を一緒に歩いてきました。最後に、改めて押さえておきたいポイントをまとめておきます。

  • 「パンク」という言葉はもともと俗語であり、「価値の低い」「若造」「ならず者」などの意味を持っていました。そして音楽ジャンルとして「punk rock」と言われ始めたのは、1970年代初頭、ガレージ・ロックなどの炎の残り火からでした。
  • 1970年代中頃、アメリカ(ニューヨーク)とイギリス(ロンドン)で、パンクムーブメントが本格化しました。Ramones、Sex Pistols、The Clashなどがその先陣です。
  • サウンド的には「速く/短く/ギターが歪んで/歌詞が怒ってる/DIY精神あり」という要素がキーワードです。艶やかさより粗さ、自慢の超技巧より自分の声。興味が湧いたら「なんでこんな音なの?」と考えてみると味わい深いです。
  • 代表曲を聴いて「音」が感覚的に体に入ったら、次は関連ジャンルに手を伸ばしてみると、音楽の世界が広がります。ハードコア・パンク、ポスト・パンク、ポップ・パンク、ガレージ・ロック、どれも近くて遠い存在です。

「もう少し音が荒くて叫びたくなる」「社会にモヤモヤを抱えてる」「自分の声をそのまま発したい」――そんな気分が芽生えたら、パンクはいい出発点になります。ギター1本、ボーカル1本、アンプ1台。そして “叫びたい” という気持ちがあれば、あとは自由です。

時代も場所も違えど、「これ聴いたら“もう我慢できねえ”」という気持ちが音になったのがパンクです。あなたも、ヘッドホンを外して、ちょっとだけボリュームを上げて、叫びましょう――もちろん心の中ででも構いません。

 

 

 

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