初心者がアドリブでベースを弾くコツとは
公開日:2025.10.23 更新日:2025.10.07バンド楽器音楽を始めよう♪上達のコツ
目次
初心者でもベースの即興演奏は可能です
「アドリブでベースを弾く」──そう聞くと、なんだか難しそうな響きがありますよね。速弾きのベースソロを自在に繰り広げる達人の姿を思い浮かべて、「自分には無理だ…」としり込みしてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、初心者でもアドリブ(即興)でベースを弾くことは充分に可能です。しかも、それは派手なソロではなく、バンドをしっかり支える“伴奏”の範囲にとどめることで、むしろ現実的で実践的なスキルになります。
1. アドリブ=ソロではない!伴奏こそ即興の主戦場

まず最初に大事なポイントを押さえておきましょう。
「アドリブ」と聞くと、多くの人はギタリストやサックス奏者のように、コード進行に合わせてメロディックなソロを取る姿を想像します。
しかし、ベーシストにとっての即興は、もっと地味で、もっと重要な部分にあります。それは「コード進行から外れない、標準的なベースラインをその場で組み立てること」です。
つまり、あなたが目指すのはジャコ・パストリアスの超絶ソロではなく、曲の土台を崩さずに支える“ベーシストの仕事”を即興でこなすことなのです。
2. 必要な知識①:コード進行を理解する
即興演奏のベースラインを作るうえで、まず必要なのは「コード進行を理解する力」です。
例えば、以下のような進行があったとしましょう。
| F | G | Em | Am |
これはいわゆる「王道進行」と呼ばれる定番の進行です。ポップスやロックの世界では頻出で、数え切れないほどの楽曲で使われています。
このとき、ベーシストは各コードに対応する「ルート音(F、G、E、A)」を把握し、まずはそれを確実に弾くことが基本となります。
コード進行が頭に入っていれば、バンドの流れに遅れずに即興でベースラインを作ることができます。
逆に、コードを知らないままでは、どの音を弾けばいいのか分からず、行き当たりばったりになってしまいます。
3. 必要な知識②:構成音(コードトーン)を知る
次に重要なのが「コードの構成音(コードトーン)」です。
例えば Cコードは「C(ド)・E(ミ)・G(ソ)」という3つの音で構成されています。Amコードなら「A(ラ)・C(ド)・E(ミ)」です。ベースラインを作るときは、このコードトーンを中心に組み立てるのが基本。特にルート音は“絶対的な基準点”として、各小節の頭に置くと安定した演奏になります。
慣れてきたら、ルート+5度(例:CコードならCとG)、あるいはルート+3度(CとE)といった組み合わせを使って、シンプルながら動きのあるラインを作ると、即興でも「ちゃんと伴奏している」感が出てきます。
4. 必要な知識③:指板上の音の位置を把握する
そしてもうひとつ避けて通れないのが、指板上で「どこにどの音があるか」を把握することです。
ベースギターよりも弦が少ないとはいえ、ポジション移動が多くなると迷いやすくなります。特に即興では、頭で考える前に手が自然と動くくらいの状態にしておくことが大切です。
おすすめの練習法は、E弦とA弦、つまり一番低い弦と、その次に低い弦の音を覚えることから始めること。ベースは低音楽器なので、この2本の弦の使用率が高いのです。
E弦の3フレット=G、5フレット=A…といった具合に、順番に唱えながら弾いていきましょう。これだけでも、多くのコード進行に即対応できるようになります。
5. 練習法①:ルート弾きの徹底
即興演奏の第一歩は、何といっても「ルート弾き」です。
たとえば、C→Am→F→Gの進行に対して、
C → A → F → G
とルート音だけを1拍ごと、または小節ごとに弾いていきます。シンプルですが、これだけで曲の骨格はしっかり支えられます。
まずはこのルート弾きを、テンポを変えたり、進行を入れ替えたりしながら、自在にできるようにしましょう。
6. 練習法②:コードトーンを加える
ルート弾きが安定してきたら、コードトーンを少しずつ加えてみましょう。
たとえば、1小節の中で「ルート → 5度 → ルート → 3度」といった定番の型を覚えておくと、即興でも自然な伴奏ができます。
Cコード: C - G - C - E Amコード: A - E - A - C
こうしたパターンはジャンルを問わずよく使われます。いくつか“型”を暗記しておくと、アドリブの幅が一気に広がります。
7. 練習法③:メトロノーム+コード進行で即興練習
最後に、実践的な練習方法を紹介します。
① メトロノームを鳴らす
② コード進行を決める(または定番の進行を使う)
③ ルート音+コードトーンを使って、その場でベースラインを組み立てる
これを繰り返すことで、「頭で考える→指が動く」までの時間が短くなり、本当の意味での“即興力”が身につきます。
8. まとめ:即興ベースは「地味で堅実」が正解
初心者がアドリブでベースを弾くというと、派手なテクニックが必要だと思われがちですが、実際は真逆です。
コード進行を理解し、構成音を押さえ、指板の地図を頭に入れる。そして、ルート弾きを基盤に少しずつバリエーションを増やす。この「地味で堅実」な積み重ねこそが、即興ベースラインを支える本質なのです。
ベーシストは曲の“屋台骨”。華やかさよりも安定感が求められます。逆にいえば、初心者でもきちんと準備すれば、アドリブ演奏の場で十分活躍できるということです。今日から少しずつ、地図と型を身につけていきましょう。

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