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KPOPのベースについて:グルーヴを支える立役者

公開日:2025.10.21 更新日:2025.10.05バンド楽器音楽のマナビ

KPOPのベースについて:グルーヴを支える立役者

KPOPのベースについて解説します


KPOPといえば、ダンス、華やかな衣装、キレのあるパフォーマンス……そんなビジュアル面が思い浮かぶ人が多いでしょう。
しかし、実はKPOPの“ノリ”や“勢い”を支えているのは、派手なダンスではなくベースですそう、KPOPのサウンドの裏には、リスナーの体を自然と動かす「見えない主役」が潜んでいるのです

この記事では、KPOPにおけるベースの特徴や、使われるベースの種類、そして「KPOPっぽい」と言われるサウンドの作り方について、初心者にもわかりやすく解説します。音楽理論に詳しくなくても大丈夫です!


KPOPらしいベースの特徴

KPOPのベースラインは、J-POPや欧米のポップスと似ている部分もありますが、特有の特徴があります。大きく分けると以下の3点です。

① 超タイトで正確なリズム

KPOPのベースは、ドラム(特にキック)ときわめて正確にシンクロしています。これは、ダンスと音を完全に一致させるため、制作の段階でサイドチェインやEQによる帯域の整理などが綿密に行われているためです。結果として、リズムが機械のように整った“タイト”な印象になります。

② ローエンドの強調と空間処理

KPOPはクラブミュージックの影響を強く受けており、低音域(ローエンド)が非常に重視されます。ヘッドホンやスピーカーで聴くと、ベースが心地よく響き、ダンスビートを支えています。また、音が混雑しないようEQやコンプレッサーを使って、ベースとキックの住み分けが非常に緻密に行われています。

③ フレーズはシンプル、でもリズムが命

KPOPのベースは、派手なフレーズよりも、短く的確なリズムパターンが重要視されます。繰り返しのフレーズをしっかり刻むことで、踊れるグルーヴを生み出しています。


KPOPで使われるベースの種類

KPOPでは大きく分けてエレキベースシンセベースが使われています。どちらもジャンルや曲の雰囲気によって使い分けられており、それぞれに得意分野があります。

エレキベース(左)とシンセベース(右)

● エレキベース

バンド編成のあるグループ(DAY6、Xdinary Heroesなど)や、ライブ感を出したい曲では、エレキベースがよく使われます。ピック弾きでタイトに刻むスタイルや、指弾きでグルーヴを出すスタイルなど、曲によって幅広くアプローチできます。

特にロック寄りのKPOP曲では、エレキベースの存在感が強いです。IVEの「After LIKE」では、1970年代ディスコの代表曲グロリア・ゲイナー「I Will Survive」のモチーフを取り入れたサウンドが核となっており、ディスコ/ハウス寄りのグルーヴを現代的に再構築しています。ローエンドはシンセとプログラム主体で整理された音作りが特徴です。

● シンセベース

KPOPサウンドの大部分を支えているのがシンセベースです。特にEDMやヒップホップ寄りのトラックでは、シンセで作られた低音が主役になります。サブベース(20〜60Hz付近)で腹に響くような低音を鳴らしたり、リードベースで印象的なフレーズを刻んだりします。

BLACKPINKの「DDU-DU DDU-DU」やBTSの「IDOL」では、エレキベースでは出せない太く均一なローエンドが楽曲の重心を支えています。特に「DDU-DU DDU-DU」はEDMトラップのテンプレートをKPOPに持ち込んだ代表的な例として知られています。また、「IDOL」は南アフリカ発のジャンルgqom(ゴム)のリズムをベースにしており、独自のグルーヴを生み出しています。

また、最近ではエレキベースとシンセベースをレイヤー(重ねる)ことで、それぞれの強みを活かす手法もよく使われます。


「KPOPっぽい」ベースラインの考え方

では、KPOPっぽいベースラインを作るには、どんなポイントを意識すればよいのでしょうか?以下の3つが基本です。

① ドラム(特にキック)とリズムを合わせる

KPOPでは、キックとベースのリズムが完全に一致するように設計されています。キックのパターンに合わせてベースを配置するだけでも、KPOP特有のタイトなノリに近づきます。

② ルート中心でシンプルに

ベースラインを複雑にしすぎると、ボーカルやシンセとぶつかってしまいがちです。KPOPでは基本的にルート音中心で、余計な動きは控えめ。その代わり、リズムで個性を出すのがポイントです。

③ サウンド処理を丁寧に

音作りも非常に重要です。シンセベースの場合は、フィルターを少し閉じてキックと干渉しないようにしたり、サイドチェイン(キックに合わせてベース音量を上下させる処理)をかけるのが定番。エレキベースでも、EQやコンプで音を整えることで、KPOPらしい整理されたサウンドになります。


代表的なKPOP楽曲とベースの使われ方

  • BLACKPINK「DDU-DU DDU-DU」
    EDMトラップのサウンド設計で、強靭なサブベースが楽曲全体の重心を支える。

  • BTS「IDOL」
    南アフリカ・ダーバン発のgqomの影響を受けたリズムとシンプルなシンセベースで、ダンスとサウンドを一体化。

  • IVE「After LIKE」
    「I Will Survive」のモチーフを取り入れたディスコ/ハウスサウンド。プログラムされたローエンドと生っぽいグルーヴが融合。

  • SEVENTEEN「HIT」
    EDM色の強いシンセベースで、爆発的なダンスビートを構築。

これらの楽曲に共通しているのは、ベースが「目立ちすぎない」のに「感じる」存在であること。主張しすぎず、全体を支える役割を完璧にこなしている点がKPOPのベースの魅力です。


まとめ:ベースがKPOPの“踊れる”を作る

KPOPのベースは、単なる低音ではなく、ダンスとサウンドを結びつける要です。エレキベースのグルーヴ感、シンセベースの正確さと迫力、それらを巧みに使い分けることで、KPOP特有の完成度の高いサウンドが生まれています。

もしあなたがベーシストであれば、KPOPのベースラインを分析すると得るものがたくさんあります。リズムの正確さ、サウンドの整理の仕方、フレーズの引き算の美学……これらはあらゆるジャンルに応用できるテクニックです。


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こちらの記事もぜひ!▶ベースラインの作り方:ジャンル別の考え方を紹介

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