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プリアンプって何?ベース用プリアンプの役割と使いどころ

公開日:2025.10.16 更新日:2025.10.05バンド楽器音楽を始めよう♪

プリアンプって何?ベース用プリアンプの役割と使いどころ

ベース用プリアンプについて解説


ベースを始めてしばらくすると、機材の話題で必ずといっていいほど登場するのが「プリアンプ」。ライブハウスやスタジオ、あるいは機材好きのベーシスト仲間の会話の中で、「このプリアンプ、音抜けが最高でさ〜」なんて言葉を耳にしたことはありませんか?

でも、正直なところ「プリアンプって何?アンプと何が違うの?」「持ってると何が便利なの?」と感じる方も多いはず。この記事では、そんな疑問をひとつずつ丁寧に解説します。初心者にもわかりやすく、ちょっとマニアックな裏技的な使い方も紹介していきます。


そもそもプリアンプとは?

プリアンプ(preamp)とは、楽器から出る微弱な信号を増幅し、音質を整えるための機材です。文字通り「アンプの前(pre)」に置かれる装置で、最終的にパワーアンプやPAに送る前段階で音を作り込む役割を担います。

 

エレキベースは、ピックアップで拾った弦の振動を電気信号に変換しますが、この信号はとても小さいため、そのままではスピーカーを鳴らすには不十分です。プリアンプはこの信号を扱いやすいレベルに引き上げ、必要に応じてイコライザー(EQ)や歪み、音色の補正を行います。

ベース用プリアンプは、単体のペダル型・ラック型・DI(ダイレクトボックス)一体型など、さまざまな形がありますが、基本的な役割は「音を整え、強くして次の機材につなぐ」ことです。


ベース用プリアンプの代表的なモデル

プリアンプには数え切れないほどのモデルがありますが、ここでは特にベーシストの間で人気の高い定番モデルをいくつか紹介します。

● Tech 21 SansAmp Bass Driver DI

通称「サンズ」。90年代から現在に至るまで、多くのプロベーシストに愛用されている超定番プリアンプです。真空管アンプのような温かみとドライブ感をシミュレートしたサウンドが特徴で、ロック、メタル、ポップス、ファンクなど幅広いジャンルに対応できます。DI出力があるため、ライブハウスのPAに直接接続することも可能です。どんなベースを使っても「サンズの音」になってしまうのは、短所でもあり長所でもあります。

● Aguilar Tone Hammer

現代的でありながらも自然なトーンを作れるAguilarの人気モデル。中音域の扱いが絶妙で、スラップにも指弾きにもよく馴染む音が出せます。ブースト/カットできる強力なEQと、ナチュラルな歪み回路「AGS」も魅力。

● Darkglass Microtubes B7K / B3K

近年、モダンメタルやプログレ系で圧倒的な支持を得ているDarkglass。透明感と攻撃力を両立したサウンドで、低音を失わずに強烈なドライブがかけられます。特にB7Kはプリアンプ+DIとしてステージでもスタジオでも大活躍。

これらはほんの一例で、他にもMXR、EBS、Markbassなど、多種多様なキャラクターを持ったプリアンプが存在します。自分の好みやジャンルに合ったものを選ぶのがポイントです。


ベース用アンプとの違いを理解しよう

ここでよくある疑問が「プリアンプとアンプって、何が違うの?」という点です。

一般的なベースアンプは、「プリアンプ部」と「パワーアンプ部」が一体化した機材です。プリアンプで音を作り、パワーアンプで信号を大きくしてスピーカーを鳴らします。

対して、プリアンプ単体は音作りと信号の整形に特化しています。スピーカーを鳴らす力は持っていないため、通常はPA(音響システム)やパワーアンプ付きのキャビネットに接続して使用します。

つまり、プリアンプ=「音の性格を作る機材」、アンプ=「音を作って鳴らす一体型機材」というイメージが近いです。


プリアンプの基本的な使い方

プリアンプは使い方次第でベースのサウンドを劇的に変化させます。基本的な使い方としては以下のようなものがあります。

① サウンドメイク用として

最も一般的な使い方は、ベース本体→プリアンプ→アンプ(またはPA)という流れで、イコライザーやドライブ(歪み)を使って自分好みの音を作る方法です。ライブで自分の音を安定して出したいときや、スタジオのアンプに依存したくないときにも有効です。

② DI(ダイレクトボックス)として

DI機能付きのプリアンプを使えば、アンプを通さずにPA卓へ直接ライン出力することが可能です。ベースアンプを通すよりも、バンドの中で抜ける音を作りやすくなります。
SansAmpなどは、これ一台でステージの音作りと出力を完結できるため、持ち運びの少ない現場でも活躍します。

③ 常時ONで音質補正

プリアンプを「常時ON」にして、音の太さや明瞭さを整える用途もあります。ベース本体がパッシブの場合、プリアンプを通すことで音量の安定やノイズ対策にもなります。


ちょっと上級!裏技的な使い方

ここからは、少し慣れてきた人向けの応用テクニックです。

● アンプのプリアンプをバイパスする

ライブハウスのアンプの「Return(リターン)」端子や「Power Amp In」にプリアンプを接続すると、そのアンプ内蔵のプリアンプをバイパスして、自分のプリアンプの音をダイレクトに使うことができます。現場のアンプに左右されない安定したサウンド作りが可能です。

● 2台使いで音をブレンドする

SansAmp+Darkglassのように、異なるキャラクターのプリアンプを2台直列または並列で使用し、それぞれの特性をミックスする方法もあります。太さと抜けを両立させるなど、プロの現場でもよく見られる手法です。

● レコーディングでの色付け

ライン録音だけでは味気ないというときに、プリアンプを通すことでキャラクターを加えるのも定番。録音後のミックスでも扱いやすい、しっかりした音像が得られます。


まとめ:プリアンプは「音作りの要」

プリアンプは、単なる「音を大きくする装置」ではなく、ベーシストにとってサウンドの人格を決める重要なパートナーです。ライブでもスタジオでも、1台持っているだけで音作りの自由度が一気に広がります。

自分の演奏スタイルやジャンルに合わせて、好みのモデルを探す楽しみもプリアンプの醍醐味。最初は定番モデルから始めて、少しずつ自分のサウンドを追求していくのもおすすめです。


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