トーンとボリュームで作るサウンド。エレキギターのパーツについて⑥
公開日:2025.09.27 更新日:2026.01.08バンド楽器音楽を始めよう♪音楽のマナビ
「トーンとボリュームはとりあえず10(マックス)にしておけばOK」──もしそう思っているなら、少しもったいないかもしれません。
エレキギターのトーンとボリュームは、単なる音量つまみや高音域のカットではなく、サウンドメイクの可能性を大きく広げるコントローラーです。
今回は、ギターのトーンとボリュームがどんな役割を持ち、どう活用すると面白い音作りができるのかを解説します。
初級者はもちろん、弾き慣れた方にも「試してみたい!」と思える小技を紹介します。
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- トーンとボリュームで作るサウンド。
- ペグがギターチューニングの要。
目次
トーンとボリュームとは?

ストラトキャスター(左)とレスポール(右)のボリューム・トーン
ボリュームは、ギターから出る信号の大きさをコントロールするツマミ。上げれば音が大きく、下げれば小さくなります。
ただしアンプのボリュームと違い、ギター本体で音量を下げると音質も少し丸くなります。
これは、回路の特性で高音が減衰するため。結果として「やさしい音」「落ち着いた音」に変化します。
トーンは、ギター内部のコンデンサを通して高音域を削るツマミ。
0にすると高域がほぼカットされて“モコモコ”した音に、10にすると明るいシャキッとした音になります。
つまり、トーンとボリュームは「音量と音色を同時にコントロールできるツール」。
これを知っているだけで、アンプやエフェクターを触らなくても多彩な音が出せます。
ギターによってツマミの数は違う

ギターのモデルによって、ツマミの数はまちまちです。
- ストラトキャスター:ボリューム1+トーン2(トーンはフロント・センターピックアップ用/ブリッジは効かない仕様が多い)
- テレキャスター:ボリューム1+トーン1(シンプル設計)
- レスポール:ボリューム2+トーン2(各ピックアップごとに独立)
- ジャズマスター:ボリューム1+トーン1+プリセット回路(ローラーつまみ)
数が多いと細かく音を作り込めますが、シンプルな構成でも工夫次第で幅広い音が出せます。「どのツマミがどのピックアップに効くか」を理解しておくと、ライブ中の音作りがスムーズになります。
マックス固定はもったいない?設定のコツ
初心者あるあるなのが、常に10にして弾いてしまうこと。もちろん悪くはありませんが、実は8〜9にしておくと「変化させる余地」が生まれます。
- ボリュームを8にしておけば、サビやソロで10に上げるとダイナミクスが出る
- トーンを7〜8にしておくと、もう少し丸い音やジャズ風の音にできる
- 逆にトーンを10にするときに「キラッと明るい音」に切り替えられる
プロギタリストも、アンプの歪み量を固定しておいてギターのボリュームでゲインをコントロールすることが多いです。
音量だけでなく、歪みの量・音のキャラクターまで変わるので、ギター本体を触るだけで1曲の中でメリハリが付けられます。
ボリューム奏法いろいろ
ボリュームつまみは単なる音量調整ではなく、演奏テクニックにも使えます。
ボリューム・スウェル
ピッキングの直後にボリュームを上げて「ふわっ」と音を立ち上げる奏法。 バイオリンのようなアタックレスなサウンドになり、バラードでの泣きメロにぴったりです。
クリーン〜クランチ切り替え
アンプをクランチ気味に設定しておき、ボリュームを下げるとクリーンに、上げると歪みが増える。 ペダルを踏まなくても曲の展開に合わせてサウンドが変えられます。
ライブでの急な音量調整
急に歌が入るとき、MCが始まるとき、足元のエフェクターをいじるより素早く音量を落とせます。 地味ですが、バンドアンサンブルで重宝されるスキルです。
まとめ
トーンとボリュームは、ギター本体に付いた「小さなミキサー」。 つまみ1つで音量も音色も変えられるのに、使わないのはもったいない!
- 常に10ではなく8〜9に設定して余白を作る
- ボリュームでクリーン〜クランチをコントロールする
- トーンで明るさを調整して曲調に合わせる
まずは自分のギターのツマミをいじりながら、「音がどう変わるか」を耳で確かめてみてください。
アンプやエフェクターだけに頼らず、ギター本体で音を作る楽しさにハマるはずです。
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