ボディで音は変わるのか⁈エレキギターのパーツについて⑤
公開日:2025.09.23 更新日:2026.01.08バンド楽器音楽のマナビ
「エレキギターの音はピックアップで決まるんじゃないの?」とよく言われます。
確かにピックアップは大きな要素ですが、ボディも決して無視できません。
今回は、エレキギターのボディ形状や材質、そして永遠の論争「ボディで音は変わるのか」について、科学的根拠とプレイヤー目線の両方から語ります。
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- ボディで音は変わるのか⁈
- トーンとボリュームで作るサウンド。
- ペグがギターチューニングの要。
目次
ボディとは?

ボディはギターの「胴体」にあたる部分。ピックアップ、ブリッジ、コントロール類などが取り付けられ、弦の振動を受け止めます。
エレキギターはアコースティックギターと違い、ピックアップで弦の振動を拾い、それを出力します。
この仕組みから、ギターの音に最も大きく影響するのはピックアップだと言って差し支えないでしょう。
しかし、ボディの形状や材質によっても弦の響き方は変わり、結果的にアンプから出る音にも影響します。
つまりボディは、ギターの音作りにおける“土台”でありながら、音のキャラクターを決める立役者でもあるのです。
代表的なボディ形状と特徴
エレキギターのボディ形状は見た目だけでなく、演奏性や音の傾向にも影響します。
- ストラトキャスター:コンター加工(体に沿ったカーブ)があり、抱えやすい。3ピックアップ、シングルコイルらしいブライトな音。
- テレキャスター:シンプルな板状ボディ。ソリッドでカラッとした音、カントリーからロックまで万能。
- レスポール:マホガニーボディ+メイプルトップで厚みのある音。重いがサステインが豊か。
- SG:レスポールより薄く軽量。中高域が強調され、切れ味鋭いロックサウンド。

ストラトキャスター、テレキャスター、レスポール、SGのボディ
- セミアコ(ES-335など):センターブロック入りの中空構造。ウォームなトーンとジャズ向きの響き。
- フルアコ:完全な中空構造。正面から見るとセミアコとそっくりだが、より厚みがある。アンプなしでも鳴りが大きく、ジャズギタリストに愛用される。
- ジャズマスター:オフセットボディで抱えやすく、バランスがいい。ジャガーのボディと似ているが、実は少し違う。
- ムスタング:小ぶりで軽量、ショートスケール。パンクやインディーロックのアイコン的存在。

セミアコ、フルアコ、ジャズマスター、ムスタングのボディ
形状は見た目だけでなく、立って弾いた時のバランスや、座った時の安定感にも影響します。
ストラトのコンター加工(体に当たる部分が滑らかに削られている)は長時間弾いても疲れにくいですし、
SGは軽くてライブで動きやすいなど、プレイヤーの快適さにも直結します。
ボディの材質と音の傾向
木材の種類によって音のキャラクターが変わる、と言われています。以下は代表的な材とその傾向です。
- アルダー:バランスの取れた音。ストラトやジャズマスターに多用。
- アッシュ:明るく硬質な音。フェンダー初期モデルやテレキャスに採用。
- マホガニー:温かく太い音。レスポールやSGでおなじみ。
- メイプル:硬く明るい音。トップ材としてマホガニーと組み合わせることが多い。
- ナトー、ポプラ:廉価モデルに多いが、近年は加工技術で良い鳴りを実現。
- バスウッド:軽量で中音域が豊か。ソロイスト系ギターやモダンモデルに多い。
- 特殊材(アクリル、アルミ、カーボンなど):視覚的インパクト大。アクリルボディは透明でライブ映え、アルミは独特のサスティンを生む。
同じモデルでも木材が違うと重さや音のニュアンスが変わるため、試奏時に比べてみると面白いです。
ボディで音は変わる?議論と根拠
ギタリスト界隈では「ソリッドギターのボディ材は音に影響するのか?」という論争が長年続いています。
影響する派:
・木材の比重や硬さで弦振動の減衰が変わり、サステインや倍音構成に差が出る。
・アッシュボディのテレキャスは「カラッ」と鳴る、マホガニーボディは「甘い」など、実感として違いがある。
影響しない派:
・エレキギターの音はピックアップが拾う磁場の変化で決まる。ボディ材の違いは微々たるもので、アンプ設定やピックアップの高さで簡単に変わる。
実験では、同じギターでボディだけ交換すると確かに音色に違いが出るという報告もあります。
ただし録音で聞き分けられるかというと難しいケースも多く、最終的には「弾き手がどう感じるか」が重要。
ギターは楽器であり、感覚的な心地よさも音楽表現に影響します。「このギターはよく鳴る!」と感じると、弾き方も自然と変わるものです。
結論としては、ボディは音を決定する大きな要素ではないが、プレイヤーに与える感覚的影響は非常に大きいというのが現代的な見方です。
まとめ
エレキギターのボディは、単なる飾りではなく、音や弾き心地に影響を与える大切な要素です。形状は抱えやすさを、材質は音のキャラクターを決定づけます。
「音は変わらない」と言われることもありますが、自分が気に入ったボディ形状や材質のギターは、練習するモチベーションを確実に高めてくれます。ぜひ楽器店でいろんなボディを抱えて、自分の体にしっくりくる一本を探してみましょう。
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