ブリッジとサドルが、チューニングの精度を決める。エレキギターのパーツについて④
公開日:2025.09.22 更新日:2026.01.08バンド楽器楽器のお手入れ音楽のマナビ
エレキギターの音や弾き心地を決める要素は数あれど、「ブリッジとサドル」を外して語ることはできません。
チューニングの精度、音の伸び、弦のテンション感…すべてここにかかっています。
今回はブリッジとサドルを深掘りし、ギターの“土台”がいかに大切かを楽しく解説します。
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- ブリッジとサドルが、チューニングの精度を決める。
- ボディで音は変わるのか⁈
- トーンとボリュームで作るサウンド。
- ペグがギターチューニングの要。
目次
ブリッジとサドルとは?

ブリッジは、弦をボディに固定するためのパーツです。弦の振動を効率よくボディへ伝える「橋渡し」の役割を担い、ギター全体の鳴りやサステイン(音の伸び)を決定づけます。
サドルは、そのブリッジ上、もしくは独立して設置されている小さなパーツで、弦が直接乗る部分です。サドルの前後位置を調整することで、高い精度のチューニング(調弦)ができるようになります。
ブリッジの種類と特徴
ブリッジにはさまざまな形式があります。それぞれの特徴を理解すると、好みやプレイスタイルに合った一本が選びやすくなります。

- シンクロナイズド・トレモロ(ストラトキャスター系)
スプリングで支えられた可動式ブリッジ。アームを使ったビブラートが可能。クラプトンやギルモアが愛用。 - チューン・O・マチック(レスポール系)
固定式でサステインが長く、ロックやジャズで定番。弦交換も簡単。 - ハードテイルブリッジ
完全固定式。チューニングがとにかく安定し、激しいピッキングにも強い。 - フロイドローズ
ダブルロッキング構造でチューニングの狂いを最小限に。ダイブボムなど激しいアームプレイも可能。 - テレキャスタータイプブリッジ
テレキャスの象徴ともいえる金属プレート+サドル一体型ブリッジ。プレート部分がピックアップを囲んでいるため、磁場や共鳴にも影響し、アタックの強い音になります。 - ジャズマスター/ジャガータイプブリッジ
サドルが複数の小さな溝で弦を支えるフローティング構造。弦のテンションが比較的弱く、独特のサスティンと「ジャリッ」とした音が得られます。ヴィブラートユニット(フローティングトレモロ)と組み合わせて独自の揺れ感を演出できますが、弦落ちやビビりが出やすいのが難点です。
材質はスチールやブラスが多く、スチールはブライトで切れのある音、ブラスは中低域に厚みが出る傾向があります。テレキャスターのヴィンテージ系ではブラスサドルが人気です。
サドルの種類と材質
サドルは地味ですが、音質とチューニングの安定性に直結する重要パーツです。

- ブロックサドル
モダンでサステイン重視。ロックやメタルで好まれます。 - チューン・O・マチックサドル
ブリッジと独立して設置されたサドル。取り付けられたナットを操作することで、弦高調整が容易にできます。 - テレキャスター用ブラスサドル
ヴィンテージ感と独特の倍音。昔ながらの3連(3つのサドルで6弦を支える)か、モダンな6連タイプがあります。3連サドルはオクターブ調整がシビアですが、独特のカラっとした「テレキャスサウンド」を生みます。
素材はブラス、スチール、チタン、グラファイトなど。チタンは明るく速いレスポンス、グラファイトは摩擦減少と弦切れ防止に効果的です。
音への影響
ブリッジとサドルの組み合わせは、ギターの音質、そのキャラクターを大きく左右します。
たとえばテレキャスターのあの「ジャキッ」としたサウンドは、プレート型ブリッジとブラスサドルによるものです。
ブラスサドルは太くまろやかな音、スチールサドルはカラッとした高音域が強調されます。
材質や形状の違いで倍音成分やサステインが変化し、「同じギターなのに音が変わった!」という体験ができます。
チューニングへの影響
サドルはオクターブ調整の要。少しでも位置がずれると、コードを押さえたときに和音が濁ったり、ハイフレット(高音部)のチューニングだけ狂ってしまったりします。
テレキャスターの3連サドルは一見不便ですが、耳で合わせる楽しみもあり、「これぞテレキャス」というファンも多いです。
アーム使用時は、サドルやブリッジの摩擦が大きいとチューニングが戻りません。
潤滑剤やローラーサドルを使うと改善します。逆に固定ブリッジは安定性が抜群で、ライブでも安心です。
アップグレード・交換について
ギターのブリッジやサドルは、音質改善やチューニング安定化のためにアップグレードする人が多いです。
- テレキャス:ヴィンテージスタイルからコンペンセイテッドサドル(弦ごとに角度が調整されているサドル)へ交換でチューニング精度UP
- ストラト:スチールブロックのブリッジに換装してサステイン増強
- どのギターでも:ローラーサドルやグラファイトサドルで弦切れ防止
交換後は必ずオクターブ調整と弦高調整が必要です。楽器店にセットアップを依頼すれば完璧な状態に仕上げてもらえます。
まとめ
ブリッジとサドルは、ギターの音とチューニングを支える「縁の下の力持ち」。
「最近コードが合わない」「もう少し抜けのある音が欲しい」と思ったら、まずはブリッジとサドルをチェック。小さなパーツ交換が、あなたのギターライフを一変させるかもしれません。
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