クラリネット初心者におすすめの練習曲10選|譜読みが苦手でも大丈夫!
公開日:2025.12.11 更新日:2026.03.24クラシック楽器音楽を始めよう♪上達のコツ楽曲・アーティスト紹介
柔らかな音色から、時に突き抜けるような高音まで、多彩な表情を見せてくれるクラリネット。オーケストラや吹奏楽はもちろん、ジャズでも大活躍する魅力たっぷりの楽器です。
「これからクラリネットを始めたい!」「始めたばかりだけど、どんな曲を練習すればいいの?」そんなワクワクした気持ちの一方で、「楽譜を読むのが苦手なんだよなぁ……」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、クラリネットの上達に「超絶技巧」や「完璧な譜読み能力」は、最初から必要なわけではありません。大切なのは、自分にとって心地よいと思える曲、そして指や息の使い方が自然と身につく曲を楽しく選ぶことです。
本記事では、クラリネット初心者が楽しみながら着実にレベルアップできるおすすめの練習曲10選と、譜読みの不安を解消するコツを詳しく解説します。この記事を読み終える頃には、「自分にもできそう!」と前向きな気持ちになれるはずですよ。
目次
練習曲の選び方のポイント

初心者が練習曲を選ぶ際、つい「自分の好きな流行りの曲」を選びがちですが、難易度のミスマッチは挫折の大きな原因になります。以下の3つのポイントを意識して選んでみましょう。
- 音域が狭いものから選ぶ: クラリネットは、音域によって指使いがガラッと変わります。まずは「低いド(シャリュモー音域)」から「中間のソ」あたりまでの、指をあまり大きく動かさない範囲の曲がおすすめです。
- リズムが単純な曲: 「譜読みが苦手」と感じる人の多くは、実は音符の高さよりも「リズム(音の長さ)」で混乱しています。最初は4分音符や8分音符がメインの、耳馴染みのあるメロディから始めましょう。
- スラー(なめらかな演奏)がしやすい曲: クラリネットの魅力である「なめらかな音の繋がり」を練習できる曲を選ぶと、吹いていて「プロっぽさ」を早く実感できます。
クラリネット初心者におすすめの練習曲10選
それでは、具体的におすすめの10曲を紹介します。どの曲もクラリネットの良さを引き出してくれる素敵な名曲ばかりです。
きらきら星(Twinkle Twinkle Little Star)
「今さら子供の曲?」と思うかもしれませんが、クラリネットの基礎を固めるには最強の曲です。音階(ドレミファソラシド)を順番に上がる・下がる動きが多く、指の形を安定させるのに最適。まずは「ド」から「ソ」までの範囲で、一音一音丁寧に吹く練習に使いましょう。
聖者の行進(When the Saints Go Marching In)
ジャズのスタンダードとしても有名なこの曲は、明るく、スタッカート(短く切る音)の練習にぴったりです。タンギング(舌を使って音を区切る技法)の感覚を掴むのに役立ちます。ノリが良いので、メトロノームに合わせてリズム感を鍛えるのにも向いています。
ふるさと
日本の抒情歌は、クラリネットの「歌うような響き」を育てるのに最適です。ブレス(息継ぎ)のタイミングが分かりやすく、フレーズ(一区切りのメロディ)を意識して吹く練習になります。深呼吸するように、たっぷりと息を使って吹いてみましょう。
ハッピーバースデー
実用性ナンバーワン!「誰かのために吹く」という経験は、上達を驚くほど早めます。少しだけ跳躍(音が飛ぶ動き)がありますが、短い曲なので譜読みもしやすく、家族や友人の誕生日に披露することを目標に練習するとモチベーションが維持できます。
パッヘルベルのカノン(簡易版)
クラシックの名曲ですが、同じフレーズが繰り返される構造(カノン形式)のため、一度指使いを覚えてしまえばスラスラ吹けるようになります。低い音域でゆったりと奏でると、クラリネットらしい重厚な響きが楽しめます。
スカボローフェア(Scarborough Fair)
少し哀愁のあるマイナー(短調)の曲に挑戦したいときにおすすめです。独特のリズム感がありますが、ゆったりとしたテンポなので、音を一つずつ確かめながら吹くことができます。クラリネット特有の「木」の温もりを感じられる曲です。
崖の上のポニョ(ジブリ)
ジブリ作品は初心者向けの楽譜が非常に充実しています。特にポニョは、跳ねるようなリズムが楽しく、吹いているだけで明るい気持ちになれます。「ソラシド」の指使いが何度も出てくるので、指を素早く動かす練習になります。
美女と野獣(ディズニー)
美しいメロディをロングトーン(長く音を出す練習)の延長として練習できます。特に高音域へ少しずつ手を伸ばしていく練習に最適です。ディズニーの名曲はコード進行が美しいので、伴奏音源などと一緒に吹くと、まるで自分が映画の主人公になったような気分を味わえます。
花は咲く
震災復興支援ソングとして広く知られるこの曲は、音の強弱(ダイナミクス)をつける練習にぴったりです。優しく吹き始め、サビで大きく盛り上げる。クラリネットの表現力を磨くには欠かせない一曲です。
カントリーロード(ジブリ/耳をすませば)
少しテンポが速い部分もありますが、クラリネットらしい「素朴な音色」にとてもマッチします。繰り返しが多いため、譜読みの負担も少なめです。吹けるようになると、誰かと合奏したくなるような楽しさがあります。
クラリネット初心者が最初につまずくポイント

どれだけ良い曲を選んでも、壁にぶつかることはあります。しかし、それは「誰もが通る道」。原因を知っておくだけで、気持ちがグッと楽になります。
音が出ない・安定しない原因
「ピー!」というリードの鳴き声(通称:裏返り)や、カサカサした音。これは主に「リードの状態」か「アンブシュア(口の形)」に原因があります。リードが乾きすぎていないか、あるいは噛みすぎていないか。最初は10分吹くだけでも口の筋肉が疲れるものです。無理をせず、こまめに休憩を挟みましょう。
指使いが覚えられない
クラリネットの指使い(運指)は、リコーダーと似ているようで、実は少し複雑です。特に「レジスターキー(裏側のボタン)」を押すと音域が一気に変わるのが最大の関門。最初から全部覚えようとせず、今日吹く曲に出てくる3音だけ覚える、という「スモールステップ」が大切です。
譜読みが苦手に感じる理由
五線譜を見た瞬間に「ウッ……」となるのは、脳が「文字情報」として処理しようとしているからです。楽譜は文字ではなく「地図」だと思ってください。上がっていれば指を離し、下がっていれば指を塞ぐ。この視覚的なイメージに慣れることが、譜読み克服の第一歩です。
クラリネット初心者が上達する練習のコツ

効率よく、そして何より楽しく上達するためのヒントをいくつか提案します。
毎日短時間でも継続する
週末に3時間まとめて練習するよりも、平日の15分の方が効果的です。クラリネットは口の周りの筋肉や、肺活量など「体」を使う楽器です。毎日少しずつ触れることで、楽器が体の一部のように馴染んできます。
ゆっくりテンポで練習する重要性
早く曲を完成させたくて、最初から原曲のテンポで吹こうとしていませんか?これは遠回りの原因です。メトロノームを「これ以上ないくらいゆっくり」設定し、全ての音が完璧に鳴ることを確認しながら練習しましょう。「ゆっくりできることは、早くできる」のが楽器演奏の鉄則です。
部分練習で苦手を克服する方法
曲を最初から最後まで通して練習するのは、実はあまり効率が良くありません。つまずく場所はいつも同じはずです。その「数小節」だけを切り取って、10回連続で成功するまで繰り返す。この「ピンポイント練習」が上達のスピードを劇的に変えます。
譜読みが苦手でも大丈夫!上達のコツ

「楽譜が読めないからクラリネットは無理……」と諦めるのは、あまりにももったいないことです。
譜読みが苦手な方は、まず「耳」から入りましょう。 YouTubeなどで練習したい曲の演奏を何度も聴き、メロディを完全に覚えてしまうのです。鼻歌で歌えるようになれば、あとはその音を探す作業にするだけ。
また、楽譜にドレミを書き込んでもOKです!「書き込むと上達しない」という人もいますが、それで楽しく吹けるなら全く問題ありません。慣れてくれば、いつの間にか書き込みがなくても読めるようになります。自分を甘やかしながら、楽しく進めましょう。
独学と教室どっちがいい?初心者向けに比較

最近は動画サイトなどで独学もしやすくなりましたが、メリットとデメリットを理解しておく必要があります。
独学のメリット・デメリット
- メリット: 自分の好きな時間、好きな場所で、お金をかけずに始められる。
- デメリット: 自分の「変なクセ」に気づけない。音が出ない時に解決策が分からず、挫折しやすい。
教室に通うメリット
プロの先生に教わる最大のメリットは「上達の最短距離を走れる」ことです。あなたのアンブシュアを見て「もう少し下唇を巻き込んでみて」と一言アドバイスをもらうだけで、一瞬で音が変わる。これは独学では絶対に得られない体験です。
挫折しやすい人の特徴
真面目すぎて「完璧に吹けるようにならなきゃ」と自分を追い込んでしまう人は注意が必要です。音楽は「音を楽しむ」と書きます。教室に通うことで、先生という「仲間」ができることも、モチベーション維持に大きく貢献します。
まとめ|まずは“好きな曲1つ”を丁寧に仕上げよう
クラリネットの旅は、たった一曲の「お気に入り」から始まります。
今回紹介した10曲の中に、心惹かれる曲はありましたか?最初は音がかすれても、リズムがガタガタでも大丈夫。一歩ずつ、今日より明日、明日より明後日、少しずつ「良い音」に近づいていく過程こそが、音楽の醍醐味です。
譜読みの不安も、練習の難しさも、誰かと共有すれば「楽しい思い出」に変わります。焦らず、あなたのペースでクラリネットとの時間を楽しんでくださいね。
体験レッスンの流れとよくある不安
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レッスン内容と時間
まずは30分〜60分程度の無料体験から。楽器の組み立て方、リードの付け方といった基本中の基本から丁寧にお教えします。
初心者でもできるのか?
もちろんです!受講生の多くが「全くの初めて」からスタートしています。楽譜が読めなくても、楽器を持っていなくても大丈夫。プロの講師があなたのレベルに合わせて優しくエスコートします。
料金・持ち物について
体験レッスンは無料。楽器をお持ちでない方にはレンタルも可能です。必要なのは「やってみたい!」という好奇心だけ。まずはお気軽に教室の扉を叩いてみてください。
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名古屋を中心に展開するクラブナージ音楽教室では、クラリネットを愛するすべての初心者の方を歓迎しています。
当教室の特徴は、何といっても「一人ひとりに合わせたオーダーメイドレッスン」。あなたが吹きたい曲、あなたがなりたい姿を尊重し、プロの講師が全力でバックアップします。クラシックだけでなく、ジャズやポップスなど、ジャンルの垣根を越えて楽しむことができます。
「クラリネットを吹いてみたい」その想いを今、形にしてみませんか?
クラリネットを始めるなら今がおすすめな理由
「何か新しいことを始めたい」と思っているあなたに、今、クラリネットを強くおすすめします。
初心者でも楽しめる楽器の魅力
クラリネットは指使いが分かりやすく、比較的早い段階で曲を弾けるようになる楽器です。自分の息がそのまま音になる感覚は、一度味わうと離れられなくなります。
趣味として長く続けられる理由
年齢を問わず楽しめるのがクラリネットの良さ。80歳を超えても現役で楽しんでいる愛好家も少なくありません。生涯を通して楽しめる、かけがえのないパートナーになってくれるはずです。
まずは一歩踏み出してみよう
新しい扉を開けるときは誰だって勇気がいります。でも、その先には、今まで知らなかった「音を奏でる喜び」が待っています。私たちは、あなたがクラリネットで「大好きな一曲」を奏でる日を心から楽しみにしています!
この記事の監修者
国公立大学の音楽学部で作曲を学ぶ。緻密なエクリチュールをベースにした楽曲の制作・分析と、バイオリン・ピアノ等の演奏活動からの知見を融合させ、説得力ある音楽コラムを執筆。教育者としての側面も持ち、学校や福祉施設でアウトリーチを通じて「AI時代の余暇としての音楽」を提案し、「タダになった音楽」を未来永劫に渡って存続させる仕組みづくりを模索中。
