特殊奏法の魅力とは?知られざる“音の異世界”とその扉を開ける勇気
公開日:2025.05.24 更新日:2025.05.24音楽のマナビ
目次
「特殊奏法」とは?まずその定義から
特殊奏法(英:extended technique)とは、通常の演奏法とは異なる、拡張的な表現技法のこと。
クラシックから現代音楽、ジャズ、実験音楽まで、さまざまなジャンルで使われています。
たとえば――
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弦楽器の「スル・ポンティチェロ(駒の近くを弾く)」
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フルートの「息だけを吹くエアトーン」
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ピアノの「弦の上を手でなでる」内部奏法
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サックスの「グロウル」や「サブトーン」
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打楽器での「弓を使う」奏法
など、通常の教則本には載っていない、けれど確実に“音楽を変える”技法が該当します。
魅力①:音の常識を揺さぶる「未知との遭遇」
特殊奏法の最大の魅力は、何といってもその“異質な音色”にあります。
いつもの楽器が、まったく別の楽器のように鳴り、聴く人の想像力を刺激します。
たとえば:
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フルートの多重奏風エアトーン
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バイオリンのコル・レーニョ(弓の木で弾く)による木質の打音
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サックスで声を混ぜたグロウルによる“叫びのようなうねり”
これらは単なる奇をてらった手法ではなく、音楽的な効果として非常に深い意味を持つことがあります。
魅力②:「制約」があるからこそ開かれる創造の扉
特殊奏法には、「勝手にやってはいけない」という暗黙のルールが存在することもあります。
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弦に触れることで楽器が傷むリスク
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内部奏法でピアノに異常な共鳴を与える可能性
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グロウルで喉を痛める危険性
つまり、うかつに手を出すと“事故”になりかねない。
だからこそ、正しい知識と場の理解があってはじめて解放される奏法なのです。
この「制約があるがゆえの緊張感」と、「開かれた瞬間の開放感」は、特殊奏法ならではの体験です。
魅力③:楽器という“道具”の境界を越える
特殊奏法は、単なる“テクニック”ではなく、楽器に対する価値観を覆すきっかけにもなります。
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フルートは、管楽器でありながら「打楽器」にもなる
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バイオリンは、弓の方向や角度次第で「風の音」を出せる
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ピアノは、弾くだけでなく「触れる・叩く・揺らす」ことで響き方が変わる
つまり、「自分の楽器はこう鳴る」という前提そのものを壊す」ことで、新たな表現の地平が広がるのです。
魅力④:音を“思考する”演奏者になれる
特殊奏法に取り組むと、自然と楽譜の読み方や音楽の構築の仕方が変わってきます。
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「この音は何を意味しているのか?」
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「なぜあえて普通に弾かないのか?」
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「この“ノイズ”にどう意味を与えるか?」
こうした問いを通じて、演奏者は“技術者”から“音楽家”へとシフトしていきます。
これは特に、学習者にとっては表現力・分析力・創造力の大きな伸びしろになります。
でも、やっぱり怖い?特殊奏法が避けられがちな理由
特殊奏法の魅力は分かっても、やはり二の足を踏んでしまう人は多いもの。
その理由には、次のようなものがあります。
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楽器を壊すのではないかという不安
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教わる場が少なく「独学では難しい」印象
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「クラシックではやってはいけない」と思い込んでいる
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周囲の理解が得にくい(特に合奏や学校などの現場)
つまり、“やりたくてもやらせてもらえない”ムードが根強いのです。
正しく学べば、音楽の可能性は何倍にも広がる
特殊奏法は、使いどころと技術が噛み合えば極めて強力な音楽表現になります。
・現代曲に限らず、ポップスやジャズでも活用可能
・「難しい技術」ではなく「音の選び方」次第
・音色の違いを知ることで、通常の演奏にも深みが出る
だからこそ大切なのは、「正しく教わること」。
楽器と向き合い、身体と耳で学びながら、安全に、かつ自由に音の世界を広げていく環境が求められます。
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