ソプラノサックス&バリトンサックスはどんな楽器?値段、レパートリー、奏者まで徹底解説!
公開日:2025.04.09 更新日:2025.04.09音楽を始めよう♪音楽のマナビ
「サックスといえば、アルトかテナーでしょ?」
そんなふうに思っているあなたへ。
確かに、趣味で始めるサックスの選択肢としては、アルトやテナーが圧倒的に多いのが現実。でも、サックスファミリーには他にもソプラノサックスとバリトンサックスという存在感バツグンの楽器があるのです。
この2つ、実は「持っている人は少ないけど、実力派」──まさにポケモンでいうところの伝説枠。
「ほう……ソプラノサックスとバリトンサックスじゃな。あまり見かけんが……。
しかし! それぞれ“つかいどころ”が あるのじゃよ!」というオーキド博士的ツッコミに答えるべく、この記事では趣味でソプラノ&バリトンを持つ価値について多角的に掘り下げます。
目次
1. ソプラノとバリトン、それぞれどんな楽器?
ソプラノサックス
-
サックスの中では高音域を担当。
-
見た目は直管(クラリネットのよう)なモデルと、カーブド(小型のアルトのような)モデルがある。
-
音色は繊細かつ鋭い。
クラシックではオーボエの代替、ジャズでは哀愁あるメロディに最適。
バリトンサックス
-
サックスの中では最も低音域(バス寄り)。
-
楽器が非常に大きく、吹くのも体力勝負。
-
音色は重厚で太く、時にユーモラス。
ビッグバンドではリズムとハーモニーの土台になる存在。
2. どんな場面で活躍するのか?(使いどころ)
ソプラノサックスの活躍ポイント
-
ジャズソロで際立つ存在感(例:ケニー・G、ウェイン・ショーター)
-
クラシック・現代音楽で重要なメロディパート(サクソフォン四重奏など)
-
スムースジャズ/フュージョンの代表格
-
吹奏楽での木管との溶け込みも美しい
バリトンサックスの活躍ポイント
-
ビッグバンドのベースライン担当(例:チャールズ・ミンガス・ビッグバンド)
-
クラシックでは四重奏の低音パートとして不可欠
-
ジャズでは意外なソロ楽器としても注目(例:ジェリー・マリガン、ペッパー・アダムス)
-
アンサンブルの下支え、あるいは変化球的な主役としても機能
3. 有名奏者を知れば、その魅力がわかる!
ソプラノサックスの代表的奏者
-
ケニー・G:スムースジャズのアイコン。代表曲「Songbird」など。
-
ウェイン・ショーター:マイルス・デイヴィスのバンドでも活躍。表現力の幅が広い。
-
シドニー・ベシェ:初期ジャズ界の名手。ソプラノサックスの開拓者。
バリトンサックスの代表的奏者
-
ジェリー・マリガン:クールジャズの名手。メロディアスなバリトン。
-
ペッパー・アダムス:ハードバップの重鎮。バリトンでゴリゴリに吹きまくる。
-
ローン・モス:現代ファンク/ヒップホップにも出没するモダン系バリトン奏者。
4. ソロ曲・おすすめレパートリー
ソプラノサックスのソロ曲例
-
【ジャズ】
-
Kenny G「Songbird」
-
Wayne Shorter「Infant Eyes」
-
John Coltrane「My Favorite Things」(冒頭はソプラノで演奏)
-
-
【クラシック】
-
Jean-Baptiste Singelée:ソプラノサクソフォンとピアノのための小品集
-
Claude Pascal:ソプラノサクソフォン・ソナタ
-
-
【ポップス系アレンジ】
-
「情熱大陸」(葉加瀬太郎)ソプラノ用編曲あり
-
「ジブリメドレー」などのアレンジ楽譜も存在
-
バリトンサックスのソロ曲例
-
【ジャズ】
-
Gerry Mulligan「Line for Lyons」
-
Pepper Adams「Urban Dreams」
-
Charles Mingus「Moanin’」(バリトンソロが超有名)
-
-
【クラシック・現代音楽】
-
Pierre-Max Dubois:小組曲(バリトン&ピアノ)
-
Jacob TV「Grab It!」:サンプリングを使った現代ソロ作品
-
-
【ポップス系アレンジ】
-
「ルパン三世のテーマ」バリトン用編曲が人気
-
「銀河鉄道999」など昭和歌謡系の低音アレンジが映える
-
5. 気になるお値段:趣味で手が出せる?
| 楽器種別 | 初級モデル | 中級モデル | プロモデル |
|---|---|---|---|
| ソプラノサックス | 約15〜25万円(YAMAHA YSS-475II) | 約35〜55万円(YANAGISAWA S-WO1) | 約80〜120万円(Selmer Supreme) |
| バリトンサックス | 約50〜70万円(JUPITER JBS-1000) | 約90〜130万円(YAMAHA YBS-62II) | 約150万円以上(Selmer Super Action 80 Series II) |
※中古楽器を探せばもう少し安く入手可能。
ただし、バリトンはサイズが大きく持ち運びが大変で、ケースだけでも2〜3万円することがあるので注意。
6. 編曲の可能性:自分だけのレパートリーを作れる?
-
ソプラノサックス:高音域のため、ヴァイオリン、クラリネット、オーボエ用の楽譜を流用しやすい
-
例:モーツアルトのオーボエ協奏曲をソプラノで演奏する試み
-
例:ポップスの主旋律を華やかに歌い上げるスタイル
-
-
バリトンサックス:バス楽器の譜面(チェロ、ファゴット、テューバなど)からのアレンジが可能
-
例:チェロの無伴奏組曲(バッハ)をバリトンで演奏する重厚な試み
-
例:ベースラインやオブリガートを担当するアンサンブル編曲で活躍
-
7. 結論:「少数派こそ、趣味の極み」
ソプラノとバリトン。持っている人は少ない。
でも、だからこそ**「私だけの音が出せる」**という魅力がある。
-
ソプラノ:澄んだ音色で主旋律を歌いたい人に。
-
バリトン:低音で世界を支えることに快感を覚える人に。
趣味だからこそ、自分の“推し楽器”を選んでいい。
誰かに勧められるより、自分が吹きたい楽器を、自分の好きな音で。
さあ、「使いどころがあるんじゃ」とオーキド博士がささやくその声に、あなたも耳を傾けてみませんか?
