弦楽器を始めたい大人初心者のためのガイド:バイオリン・ビオラ・チェロの違いと魅力を楽器教室が解説
2024.12.17音楽を始めよう♪

バイオリンをはじめとした弦楽器は、ソロはもちろん合奏でも活用される楽器の花形です。一度は弦楽器を演奏してみたいと思った方も多いのではないでしょうか。一方、演奏技術が要求されるのではないか、大人から始めても習得できないのではといったお悩みも耳にします。
実は、弦楽器は大人からでも始められます。本記事は、初心者でも弾きやすい楽器の紹介と、挫折しにくい練習方法を解説します。
そもそも弦楽器とは?
弦楽器は、名前の通り弦を弾いて音を出す楽器です。音を出す方法によって、以下3つの種類に分けられます。
- 撥弦楽器(はつげんがっき):ギターや琴のように弦をはじいて演奏する楽器
- 擦弦楽器(さつげんがっき):バイオリンの様に弓などで弦を摩擦して音を出す楽器
- 打弦楽器(だげんがっき):ピアノのように弦を叩いて音を出す楽器
一口に弦楽器といってもさまざまな種類がありますが、ここでは擦弦楽器であるバイオリンやビオラ・チェロについて解説します。
弦楽器が持つ魅力
弦楽器にはほかの楽器にはない魅力がたくさん詰まっています。
楽器と共に成長できる
弦楽器の音色は環境や演奏方法・扱い方などさまざまな要因に影響されます。演奏すればするほど、上達すればするほど、楽器もよりいい音色を発してくれるようになるのです。
多彩な表現力
弦楽器は音の区切りを持たず、音の高低で変化をつけます。離れた2つの音程の音を連続的に出してつなげるなど、ほかの楽器にはできない表現ができるのも、弦楽器ならではの魅力です。
アンサンブルの機会が多い
弦楽器は非常に歴史の古い楽器で、その分練習曲からオーケストラで演奏するような曲まで、演奏できる曲のバリエーションに富んでいます。演奏できる曲や機会を見つけやすいのも、この楽器が持つ魅力のひとつです。
弦楽器ごとの違い
弦楽器はそれぞれ違った魅力があります。ここでは初心者でも上達しやすいバイオリン・ビオラ・チェロについて解説します。
下記の各楽器の名称をクリックすると、該当する楽器コースの詳細が表示されます。
練習をはじめてからの経過の比較動画も掲載しているのであわせてご覧ください!
バイオリン
木製の共鳴箱に4本の弦が張られた楽器です。中世ヨーロッパで使われていたフィドルと呼ばれる楽器を原形に、16〜17世紀に現代の形になりました。ソロから複数人まで多くの演奏で採用されています。美しい高音が魅力であり特徴で、この高い音を途切れずキレイに出せるかが、演奏するうえでのポイントです。
ビオラ
見た目はバイオリンと似ていますが、音域が異なります。ビオラは音程が少し低く、共鳴箱も一回り大きいのが特徴です。主旋律よりもハーモニーを奏でることが多く、中音域に厚みを与えてくれます。低い音域とそれによる哀愁を感じさせる響きが魅力です。
チェロ
バイオリンよりも大きく、椅子に座って演奏されることが多い楽器です。宮沢賢治の童話「チェロ弾きのゴーシュ」など、童話にも登場しています。中低音の音域を出す楽器で、1つの音を長く伸ばすロングトーンが心地よく、厚みを感じさせる音が出ます。
大人から弦楽器を始める場合の練習方法
弦楽器はただ弦に弓を引っかければ音が鳴るものではありません。正しいフォームを意識しながら弾く必要があります。大人になってから弦楽器を始める際は、以下の練習に力を入れましょう。
弓の基礎練習
美しい音を奏でるには、弓の使い方をマスターしなくてはなりません。とはいえ、初心者が弓のすべてを使いながら演奏する練習をするのは、とても大変です。初めは弓の根元・弓の真ん中・弓の先の3つに分けて、1つずつ練習するところから始めましょう。
左手の基礎練習
弦楽器を演奏する際は、左右の手をそれぞれ異なる動きで動かす必要があります。この動作に慣れるために、弓の練習とあわせて左手の指をスムーズに動かす練習をしましょう。
- バイオリンを構える
- 素早く人差し指だけ離す
- 同じように人差し指だけを戻す
- ほかの指でも2と3の動作を繰り返す
最初はうまく動かせないかもしれませんが、慣れてくれば指が柔らかく動くようになります。難しい曲を短時間でマスターするには、この動作が不可欠です。しっかり取り組みましょう。
鏡を見ながら練習
楽器を演奏する時の姿勢や動きは、いつの間にか悪い癖がついていることもあります。鏡を見ながら練習することで、正しい姿勢や動きが取れているかを、すぐに確認できます。間違ったフォームを取っていてもすぐ修正できるため、効率的に練習できる方法です。
効率よく上達するポイント
弦楽器の練習は、ただ取り組めばいいわけではありません。効率よく上達するには、練習のポイントをおさえておくことも大切です。
毎日時間を決めて練習する
楽器の演奏は体にその動きを覚えさせる必要があります。弦楽器も例外ではありません。毎日10~15分でいいので、練習する時間を決めましょう。毎日練習することで、ウォーミングアップや演奏の時間配分も効率的にできるようになります。
あえて練習を短時間で終わらせることで、モチベーションを長く保つ効果も期待できます。気になる点があればメモしておき、次の日の練習で振り返ってみましょう。
音を出さなくてもできる練習をスキマ時間にやる
大人になると仕事やライフスタイルの関係から、演奏する練習がなかなか出来ない方もいらっしゃいます。そのようなときは、音を出さない練習に励みましょう。
- 自分やプロが演奏した音源を聞く
- 譜面をチェックする
- 弓や手の動きを練習する
このほかにも、出来そうな練習があれば挑戦してみましょう。演奏できなくても、基礎練習の積み重ねで上達できるようになるはずです。
音楽教室でプロに習う
楽器演奏の技術は、独学では限界があります。また、より効率的に演奏技術を取得するには、プロの指摘や指導が必要です。少しでも早く、効率的に上達したいなら、音楽教室を利用しましょう。
クラブナージ音楽教室では、無料体験レッスンを実施しています。弦楽器を演奏してみたいけどどんな練習をすればいいか分からない方や、効率的に演奏技術を習得したい方は、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
弦楽器は演奏の花形ともいえる有名な楽器ですが、大人でも気軽に始められる楽器でもあります。バイオリン・ビオラ・チェロ、それぞれ異なる魅力があるのが特徴です。弾いてみたいと思ったら、まずはどの楽器に挑戦したいか、演奏などを聞いてみるところから始めてみましょう。
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