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自らゴーストライターになる作曲家が存在する!?(前編)

2020.09.16

自らゴーストライターになる作曲家が存在する!?(前編)

少し前の話ですが、佐村河内守氏がゴーストライターに依頼して作曲を偽った「交響曲第一番『ヒロシマ』」が話題になりました。

クラシック音楽の世界では代筆はタブーということになっているので、大いに叩かれました。

しかし、逆に自分の作品を他人の作品と偽るセルフ・ゴーストライター行為」をする作曲家も存在します。

セルフ・ゴーストライター行為とは、自分の作品を歴史的な作曲家の古い作品と偽る行為です。

なぜ、そのようなことをするのか。理由は大きく分けて2つあります。

 

理由①自分の作品を多くの人に聴いてもらうため

聴衆は知っている曲を聴きたいものです。知らない曲を好んで聴く少数派でも、せめて「知っている作曲家の曲を聴きたい」と思うのが一般的です。

そこで、「自分で作った曲を聴いてもらいたい!」と考える無名な作曲家が、自作を「知っている作曲家の作品」と偽りコンサートで披露することがあるのです。

聴衆は安心して聴くことができる上に、作曲家は自作を披露することができるので、理にかなっていると言えます。

 

理由②古い様式で作曲するとバカにされるため

戦後、作品として楽壇で評価される曲は、基本的に現代的で難解な曲調です。

 

例:ブーレーズ「ピアノソナタ第2番」

 

分かりにくいこの手の曲は聴衆の受けが悪いのですが、聴衆が喜ぶような曲を書くと、楽壇・評論家からバカにされます。

そこで、自分が書きたかった曲を古い作曲家の名義で発表することを思いつきます。

もちろん、すでに亡くなった作曲家の名前を拝借する訳ですから、大体は図書館から発掘したことにします!

 埋もれていた作品を発掘したとみなされるので、楽壇・評論家からは研究熱心な音楽家であると尊敬を得ることができます。

 

以上が、作曲家がセルフ・ゴーストライター行為を行う理由です。

では、セルフ・ゴーストライター行為で名義を捏造された作品には、どんな曲があるのでしょうか。

後編にて紹介していきます。

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