長い曲を聴くのが疲れる人向け、演奏時間が短いクラシック曲を紹介(後編)
2020.09.12音楽のマナビ
今回も、「長いクラシック曲は苦手!」という方向けに、短いクラシック曲をご紹介します。
リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」
この曲を1分以内に弾く奏者もいます。
グリーグ「叙情小品集より『アリエッタ』」
繰り返しがあるにも関わらず、1分ちょっとで終わります。
「アリエッタ」とは「小さな歌」という意味です。
北欧の冬って感じですね…。
グリーグは、短い曲を書くことが得意な作家だったと言われています。
ショスタコ―ビッチ「24の前奏曲より第24番」
皮肉っぽさと快活さがたまらない一曲です。
シューマン「『詩人の恋』より 美しき5月」
1分半ぐらいで終わります。名曲ですね。
ピアノ伴奏つき歌曲は、短い曲を探せばいくらでもありそうです。
プーランク「『画家の仕事』より パウル・クレー」
20世紀初頭、ドイツ音楽の長く重厚な作風に対抗して、短く軽い音楽を目指した「フランス6人組」が誕生しました。
プーランクもその「フランス6人組」の一人です。
プーランクが作曲した曲はどれも短いので、長い曲が苦手な方におすすめです。
まとめ
長い曲もあれば短い曲もあります。
最も大切なのは、音楽を聴くときに集中することです。
集中して聞けば、今まで見えていなかった新しい世界が見えてきます。
音楽ないし芸術は、ファッション的な側面を触れるだけで完結しがちです。
より本質的に曲や音楽を理解するには、無理して長い曲を聴くよりも、短い曲を集中して聴くことが大切であると思われます。