難しいようで実は親しみやすい!現代音楽を紹介
2020.09.06音楽のマナビ
現代音楽といえば、「メロディが無い、よく分からない音楽」と思われるかもしれません。
それもそのはず。現代曲は、聴衆に聴いてもらうことをあまり考えずに作曲されています。
しかし、現代曲すべてが複雑で難解な曲であるとは限りません。
今回は、親しみやすい、またはコンセプトが面白い現代(近代)のオーケストラ作品を紹介します。
メシアン「トゥーランガリラ交響曲」
全10楽章、演奏時間70分を要する大作ですが、非常に官能的な響きをもち、耳に心地よい音楽です。
メシアンによれば、この曲の題名である「トゥーランガリラ 」とは、サンスクリット語に由来するそうです。
デュティユー「時の影」
指揮者の小澤征爾による委嘱作品です。
デュティユーの作風は、近代と現代のちょうど中間ぐらいといえます。
伝統的なクラシック音楽の延長線上としての、コンテンポラリーともいえる作品を多く残しました。
カーゲル「ティンパニー協奏曲」
楽曲の最後で、ティンパニー奏者がティンパニーに頭を突っ込む指示が記されている楽曲。
通常の演奏とは別に、頭を突っ込むためだけのティンパニー(表面は紙製)を用意しなければなりません。
カーゲル「フィナーレ」
途中で指揮者が倒れる曲です。
まとめ
いかがでしょうか。
一言で「戦後の近現代作品」といっても、様々なスタイルがあることが分かるでしょう。
伝統的な「ドレミ」にとらわれず、新たな視点で音楽に接してみると、見えてくるものがあるかもしれません。