チェロの有名曲を紹介(後編)
2020.08.06音楽のマナビ
後編でも引き続きチェロの有名曲を5曲紹介します。
サンサーンス「白鳥」
バッハの無伴奏チェロ組曲1番プレリュードと並び、最も有名なチェロ曲です。
プライベートで行われた夜会のために書かれたオーケストラ曲「動物の謝肉祭」の中の1曲です。
ドボルザーク「チェロ協奏曲」
古今東西のチェロ協奏曲のなかで最も人気のある曲です。
演奏時間は50分近くあり長大ですが、ドボルザークらしい豊かな旋律にあふれているので、通して聴いても長くは感じません。
また、この曲はドボルザークがアメリカの音楽院に勤めていた頃に書かれた曲で、インディアンの影響を受けた楽想と、故郷チェコへのノスタルジー(ホームシック)が融合した作品です。
チェロ独奏パートの難易度は非常に高いです。
チャイコフスキー「ロココ風主題による変奏曲」
ドボルザークのチェロ協奏曲に並んで人気の高い曲です。
実質、チェロとオーケストラのための協奏曲といえます。
ロココ風とはモーツアルトの時代の典型的な作曲スタイルと推定されており、チャイコフスキーはモーツアルトの作品が最も好きでした。
古典的な主題が、チャイコフスキーらしい味付けで変奏されています。
ラフマニノフ「チェロソナタ」
有名なピアノ協奏曲第2番と同じ時期に書かれた作品です。
ラフマニノフらしい息の長い旋律が魅力で、ピアノ曲かと見間違うほど、ピアノパートが重厚です。
フォーレ「チェロと管弦楽のための「エレジー」」
フランスの作曲家フォーレは、「親しみやすいメジャーな曲」とそうでない「渋いマイナーな曲」があります。
この曲は、初期の「親しみやすい曲」に分類されるといえます。
ピアノ四重奏曲第一番と同じく、自身の失恋への絶望感から生まれた作品といわれています。
いかがでしたか?
魅力たっぷりのチェロ曲はこんなにあります。
聴いても弾いても楽しいチェロの世界!
これからも、チェロは多くの人々に愛されるでしょう。