ギターの弦がビビるのはなぜ?初心者向けに原因と対処法を解説
公開日:2026.09.01 更新日:2026.09.01バンド楽器上達のコツ
ギターを弾いていると、弦を鳴らしたときに「ジリジリ」「ビーン」といった余計な音が混じることがあります。
こうした症状は一般に「弦がビビる」「ビビりが出る」などと呼ばれます。
初心者の場合、「ギターが壊れたのでは?」と心配になるかもしれませんが、原因は楽器の故障とは限りません。弦を押さえる位置やピッキングの強さを変えるだけで改善することもあります。
一方で、弦高やネックなど、ギター本体の調整が必要な場合もあります。
今回は、ギター初心者が弦のビビりの原因を切り分けるためのポイントを紹介します。
目次
ギターの「ビビり」とは?

こっちの「ビビり」ではありません
ギターのビビりとは、弦を鳴らしたときに、振動している弦がフレットなどに触れることで不要な音が混じる状態です。
症状によって、
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ジリジリ
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ビーン
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バチバチ
といった音に聞こえることがあります。
ただし、エレキギターの場合は、生音で多少ビビっていてもアンプから出した音ではほとんど気にならないこともあります。
そのため、少しでもビビりが出たらすぐに故障と考える必要はありません。
一方で、
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音が途中で詰まる
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音の伸びが極端に短い
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アンプから出した音にもビビりがはっきり混じる
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以前は問題なかったのに急に症状が出た
といった場合は、一度原因を確認してみましょう。
まずは、「どの弦の、どの場所で、どのようにビビるのか」を確認することが大切です。
まず確認したい3つの原因
弦がビビったとき、初心者が最初に確認したい原因は大きく3つあります。
① 弦を押さえる位置が悪い
まず確認したいのが、左手で弦を押さえている位置です。
初心者の場合、フレットとフレットのちょうど中央付近を押さえていたり、フレットから離れた場所を押さえていたりすることがあります。
基本的には、鳴らしたいフレットのすぐ手前(ネック側)を押さえると、比較的少ない力でもきれいに音を出しやすくなります。

反対に、フレットから離れた場所を押さえると、弦が十分に固定されず、ビビりやすくなることがあります。
このとき、「音がビビるから」といって力いっぱいネックを握る必要はありません。
必要以上に強く押さえるよりも、まずは指を置く位置を確認してみましょう。
押さえる場所を変えたらビビりがなくなった場合は、楽器そのものではなくフォームが原因だった可能性があります。
② 弦高が低すぎる
弦高とは、簡単にいえば弦とフレットとの距離です。
弦高が低いギターは少ない力で弦を押さえやすい反面、低すぎると弦が振動したときにフレットへ触れやすくなります。
その結果、ビビりが発生することがあります。
ただし、初心者のうちは「ビビるからサドルを上げよう」と、すぐに自分で調整する必要はありません。
まずは押さえ方や弾き方を確認し、それでも広い範囲でビビるようなら、楽器店や詳しい人にギターの状態を見てもらう方が安心です。
ブリッジやサドル、弦高の仕組みについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
ブリッジとサドルが、チューニングの精度を決める。エレキギターのパーツについて④
③ ネックが反っている
ギターのネックは、弦の張力や湿度、温度などの影響を受けて状態が変化することがあります。
ネックの反り方によっては、弦とフレットとの距離が適切でなくなり、特定の場所でビビりが発生する場合があります。
たとえば、
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低いフレット付近でビビる
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高いフレット付近でビビる
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季節が変わった頃から急にビビるようになった
といった場合は、ネックの状態も原因の一つとして考えられます。
ただし、ネックの調整に使うトラスロッドは、初心者が感覚だけで大きく回すのはおすすめできません。
ネックの反りや指板、フレットなどについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
ギターの弾きやすさはネックが9割。エレキギターのパーツについて③
どこでビビるかを確認すると原因を絞りやすい

弦のビビりは、どこで発生しているかによって考えられる原因が変わります。
すぐにギターを調整するのではなく、まず症状が出る場所を確認してみましょう。
開放弦だけビビる場合
弦をどこも押さえずに鳴らしたときだけビビる場合は、ナット周辺などが影響している可能性があります。
特定の弦だけ開放弦で症状が出る場合もあるため、どの弦で起きているのか確認しておきましょう。
弦を押さえたときだけビビる場合
まずはフォームを確認します。
押さえる位置がフレットから離れすぎていないか、指が十分に弦を押さえられているかを見直してみましょう。
また、右手で必要以上に強くピッキングすると、弦の振幅が大きくなり、ビビりが目立つこともあります。
特定のフレットだけビビる場合
あるフレットだけで症状が出る場合は、フレットの高さや摩耗など、楽器側に原因がある可能性も考えられます。
こうした場合は、初心者が自分でフレットを削ったり調整したりせず、楽器店などに相談する方がよいでしょう。
広い範囲でビビる場合
複数の弦や広いフレット範囲でビビる場合は、ネックの反りや弦高など、ギター全体のセッティングが影響している可能性があります。
このように、「ビビっている」という症状だけを見るのではなく、どこで発生しているかを確認すると原因を絞りやすくなります。
自分で直していいもの・楽器店に任せた方がいいもの
弦がビビったからといって、すぐに工具を使ってギターを調整する必要はありません。
初心者でもまず自分で確認できるのは、
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弦を押さえる位置
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ピッキングが強すぎないか
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チューニングが合っているか
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弦が極端に古くなっていないか
といった部分です。
このあたりを確認して改善するのであれば、大掛かりな調整は必要ありません。
一方で、
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トラスロッドを回してネックを調整する
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ナットを削る
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フレットを削ったりすり合わせたりする
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弦高を大きく変更する
といった作業は、初心者が原因を特定できないまま行うのはおすすめできません。
特にネックやフレット、ナットは、調整を誤るとかえって弾きにくくなることがあります。
「フォームを変えてもビビる」「複数の場所で症状が出る」「以前より急に弾きにくくなった」という場合は、楽器店などで状態を確認してもらいましょう。
弦のビビりは、押さえる位置を少し変えるだけで改善する場合もあれば、ギター側の調整が必要な場合もあります。
大切なのは、いきなり楽器を調整するのではなく、まず自分の弾き方によるものなのか、ギターの状態によるものなのかを切り分けることです。
クラブナージ音楽教室のエレキギターコースでは、マンツーマンレッスンの中でギターの構え方や弦の押さえ方など、演奏フォームについて相談できます。
「音がビビるけれど、弾き方が悪いのかギターの問題なのか分からない」といった場合も、実際に演奏を見てもらいながら確認してみるとよいでしょう。
こちらの記事もぜひ!▶エレキギターの弦交換は自分でできる?初心者向けに手順と失敗しやすいポイントを解説
この記事の監修者
橘 レイジ 音楽ライター/クリエイティブディレクター
幼少期のピアノ経験に加え、ギター、ベース、ドラムなどバンド楽器全般の演奏やDTM作編曲を網羅。大学卒業後は音楽関連企業での企画・音源制作・エンジニアリング実務を経て、現在は広告制作のディレクターとして活動中。演奏・制作・演出の3つの現場経験に基づき、音楽の魅力を専門的かつ論理的に解説する。


