金管楽器と木管楽器って、何が違うの?(後編)
2020.03.02音楽のマナビ
前編では、管楽器は主に木管楽器と金管楽器の2つに分類されるという話をしました。
後編では、木管楽器と金管楽器を区別する「基準」について、詳しく説明していきますね。
「基準」とは?
そもそも管楽器というのは、振動させた空気の長さを変えることで音程を変えています。
例えばピアノだと、弦が長いほど低い音が出るし、弦が短いほど高い音になりますよね。
ピアノでいう「弦」が、管楽器だと「空気」なんです。
この、管体に包まれた¨振動させる空気¨のことを、「空気柱」といいます。
実は、この「空気柱」の長さを変える方法によって、木管楽器と金管楽器は分けられているのです。
長さをかえる方法の違いって、具体的にはどういうことでしょう?
ではここで、両軍から代表して二つの楽器に登場してもらいましょう。
木管:クラリネット
金管:トロンボーン
よく見てみてください。何が違うか……分かりますか?
そう!クラリネットには、管体に穴が開いていて、トロンボーンにはありませんよね!
これが木管楽器と金管楽器との大きな違いなのです。
長くするか、短くするか
木管楽器は、ある一定の長さ(穴が一切開いていない状態)で作った管体に穴を開けていき、本来の長さよりも短くしていくことで音程を変えるように出来ています。
それに対し金管楽器は、ある一定の長さで作った管体を伸ばし、本来の長さよりも長くしていくことで音程を変えているのです。
木管楽器は、イメージしやすいですね。基本的には指を離すと穴が開くので、その分管体は短くなっていきますよね。
金管楽器は、トロンボーンが一番イメージしやすいと思います。「スライド」という部分を伸ばすと、その分管体が長くなっていきますよね。
トランペット等は、このスライドにあたる部分の働きを「ピストン」や「ロータリー」という部分が行っています。
ピストンを押すと空気の流れるルートが変わり、本来の長さに、寄り道した分の管の長さがプラスされるという仕組みなのです。
ピストンを押すと空気の流れるルートが変わり、本来の長さに、寄り道した分の管の長さがプラスされるという仕組みなのです。
音程をかえるときに、
「本来の長さより短くするか」
「本来の長さより長くするか」
これが、木管楽器と金管楽器を分けるポイントというわけです。
音の出し方も区別のポイント?
金管楽器は、どの楽器もマウスピースと呼ばれる道具に当てた唇を振動させて音を出します。
これに対し、多くの木管楽器は、「リード」と呼ばれる葦などを薄く削ったものを振動させて音を
出します。
ただ、オーボエとクラリネットではリードもちょっと違いますし、そもそもフルートはリードを使わ
ずに音を出しています。
木管楽器のなかでも、音の出し方は様々に分かれるんです。
なので、「金管楽器と木管楽器の違い」として明確に定義するには、音の出し方だけではちょっと足りないかな、という感じです。
知ってるようで意外と知らない楽器の違い、おわかりいただけましたか?
楽器の歴史や面白い情報、また仕組みやメンテナンスの仕方などについてお届けしていきますので、楽しく読んでいただければと思います♪
管楽器を上手く演奏するために必要なこと
日々、自分の出している音を改善していくこと、
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