初ライブ前のバンドマンへ ~必要な準備と心構え~
公開日:2025.11.04 更新日:2025.10.19バンド楽器音楽を始めよう♪
目次
初めてのライブでも、これを読めば大丈夫!
「ついにライブハウスデビュー!」というあなたへ。初めてのライブって、胸が高鳴る反面、どこから手を付けたらいいのか分からない…という不安もありますよね。今回は、〈ライブハウスで初めてのライブに挑むバンドマン〉に知っておいて欲しいことを、準備段階から当日の流れ、やってはいけないNG行為まで、丁寧に解説します。
1.ライブハウスで演るとはどういうことか

まず、「ライブハウス」という場がどんなものか、簡単に整理しておきましょう。ライブハウスとは、現地でお客さんが集まって、バンドが演奏・歌う場です。お客さんの反応がダイレクトに伝わる・アンプやマイクを使って演奏する・時間・音量・出番などルールがある、という点が特徴です。
例えば、演奏前のサウンドチェック(音響確認)や、出番までの待機、撤収(機材を下げる)など、「演奏するだけ」では済まない、準備と片付けがついて回ります。
そのため、初めてのライブでは「音楽を演る」という情熱だけではなく、「場を知る・段取りを知る」ということがかなり重要になります。ここをおろそかにすると、当日「あれ?どうしよう?」と焦る原因になります。
2.ライブに向けた必要な準備&段取り

では、実際にライブ成功のために押さえておきたい「準備」と「段取り」を、順を追って解説します。
(A)演奏の準備:曲・バンド・動き
- 曲を完全にしておく
“準備してしすぎることはない”という言葉があります。バンドでカバーでもオリジナルでも、まず「この曲を演る」という曲リスト(セットリスト)を作り、各メンバーが自分のパートを把握しておくことが大切です。 - バンド全体の合わせと流れを確認
曲と曲の間の繋ぎ、ステージ上の立ち位置、マイクの切り替え、観客へのコメントなど「ステージでどう動くか」も事前に少しでも想定しておきましょう。ステージ上だけで「どうしよう…」とならないためです。 - 機材・機器の準備
ギターの弦、ベースの弦、ケーブル、予備の物、チューナー、電池、その他アクセサリー。例えば「ライブ前日には新しい弦を張っておけ」というアドバイスや、「スペアを持っておけ」というのも多数あります。また、「現地の機材(PA、マイクなど)は何があるかを確認する」という段取りも重要です。
(B)会場・運営との段取り
- 会場の確認・下見
可能であればライブハウスに訪問し、「ステージの広さ」「音響状況」「楽屋や控え室」「荷物置き場」「駐車・搬入」などを見ておくと安心です。「会場のクセを知る」ことが当日の焦りを減らします。 - 機材提供・音響条件の確認
会場によって「使えるマイク」「アンプ」「ケーブル」「音響スタッフの有無」が異なります。事前に「うちが何を持ってきて何を会場で使えるのか」を確認しておきましょう。 - ロードイン・サウンドチェック・出番時間の把握
バンドが入館して楽器設置して、音響チェックして、本番…という流れが一般的です。これらの時間を当日知らずに行くと、「え、もう出番?!」となる恐れがあります。サウンドチェックではモニターの確認や音量バランスもチェックしましょう。 - 告知・集客の準備
初ライブだからこそ、知人・友人を誘ったり、SNSでライブ告知をしたりするのも役立ちます。観客が「誰も来ない」というのも緊張の要因ですから、まずは安心できる観客を確保しておくのも賢い手です。
(C)当日の流れ&心構え
- 早めに会場入り・余裕を持つ
ライブ当日は何が起こるか分かりません。機材のトラブル、会場の段取りの違い、交通の遅れ…など。“想定外”を減らすために、できれば早めに会場入りしましょう。 - ウォームアップ・深呼吸・水分補給
緊張して歌えなくなる、手が震える…そんな経験を減らすために、当日は指・手・声を軽く暖めておきましょう。また、水分をとって十分な体調でステージに立つことが大切です。 - ステージ中のマナー・意識
・お客さんを“観る”こと。ステージ上ばかり見ていて観客を無視すると、印象が薄くなります。
・ミスしても動じない。ミス=終わりではありません。むしろ「やってしまった」後にどう立て直すかの方が印象に残ります。
・他のバンド・会場スタッフへの礼儀。順番待ち、機材の搬入出、転換時間などで他の出演者やスタッフへの配慮を忘れずに。実は“次も呼ばれるかどうか”はこのマナーで決まることがあります。 - 撤収・機材の片付けを丁寧に
演奏が終わったら、機材を速やかにかつ丁寧に片付けましょう。撤収が遅かったり雑だったりすると、「次回呼びたくない」と思われることも。掲示板などでも「機材を下げるのが遅すぎるバンドは要注意」といった声があります。
3.これはNG!初ライブでやりがちなミス・注意点

「ああ、しまった…」と後で思わないために、初ライブでありがちなNG行為をいくつかお伝えします。
- 機材チェックを怠る
「弦切れた」「チューニング狂った」「ケーブル断線」など、機材トラブルはライブ中断の大きな原因。例えば、“予備ギターを持っておけ”“スペアケーブル・電池を持っておけ”というアドバイスも多いです。 - 出番直前に慌てて入る/準備不足
リハーサルなし、曲順が決まっていない、何を演るかメンバー内であやふや…こうなるとステージ上で「次何だっけ?」と混乱します。演奏前に“この流れ”を全員で確認しておきましょう。 - 観客を無視して演奏だけする
音が良くても、観客とのコミュニケーションが乏しいと印象が薄くなります。初ライブだからこそ、笑顔・視線・声かけなど“観る人中心”を少し意識しましょう。 - 演奏が終わったらほったらかし/他出演者・会場に無配慮
「楽しんだら帰ろう!」ではなく、最後まできちんと片付け、他出演者に挨拶、会場スタッフに感謝を。次回出演の可能性もこの辺で変わります。{index=19} - 体調・コンディションを軽視する
緊張や疲れで声が出なかった、手が震えて弦が押さえられなかった…など。体調・睡眠・声のケアをおろそかにしないようにしましょう。
4.「でも…ちょっとハードル高いな」というあなたに安心の選択肢
「ライブハウスってなんか敷居が高い」「誰かに聞きながらやりたい」というあなたへ、安心できる道もあります。実は、こういう場を設けている音楽教室・スクールがあります。
例えば、クラブナージでは、生徒同士でバンドを組むことができ、教室主催のライブにも出演可能です。教室の講師・スタッフが「何をどうすればいいか」を一緒にサポートしてくれるため、初めてのライブでも安心して臨めます。
このような“段取り・機材・ライブ出演”を支えてくれる場があることで、初ライブのハードルはぐっと下がります。いきなりライブハウスの大舞台…と思って尻込みするより、こうした環境で“まず1回出る”というステップも十分にアリです。
クラブナージについて、詳しくはこちらからご覧ください!
5.まとめ:準備して楽しめば、初ライブは必ず財産になる
初めてのライブは、緊張・不安・汗・準備不足…色んな要素が混ざるものです。でも逆に言えば、「準備をきちんとしていく」「心構えを持って臨む」ことで、きっとあなたのバンド人生において忘れがたい1日になります。
大切なのは、「完璧を目指す」ことではなく、「自分たちが楽しくステージに立つ」こと。そして「観てくれる人と何かを共有する」ことです。たとえミスが起きても、それが“味”になったり、“次回の改善ポイント”になったりします。
当日は思い切って、音を出し、体を揺らし、観客を見て、声を出して。もし緊張したら、深呼吸。そして、演奏を終えた後にバンド仲間と「やったね!」と笑い合ってください。初ライブ、成功しますように。
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