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3ピースバンドならではの魅力

公開日:2025.11.02 更新日:2025.10.18バンド楽器

3ピースバンドならではの魅力

重厚なだけが音楽の魅力じゃない


音楽の魅力と言えば、「迫力あるサウンド」「重厚なアレンジ」。 しかし、必ずしも音が厚ければ厚いほど良いわけではありません。むしろ、音数を絞ったからこそ生まれる「隙間」や「余白」が、聴き手の想像力を刺激し、独特の魅力を放つことがあります。 その代表例が、ギター・ベース・ドラムの3人だけで構成される「3ピースバンド」です。

3ピースバンドの基本構造と魅力

3ピースバンドは、文字通り3人で構成されるバンドのこと。ギター、ベース、ドラムという最小限の編成で成り立ちます。 人数が少ない分、一人ひとりの役割が大きく、音の「隙間」が自然と生まれます。 この隙間は「物足りなさ」ではなく「余白」として機能し、聴き手に想像の余地を与えます。

たとえば、ギターがリフを刻めば、ベースはその隙間を埋めるように動き、ドラムはリズムで全体を支える。 この三角関係が絶妙に絡み合うことで、シンプルながらも奥深いサウンドが生まれるのです。

back number ― 恋愛ソングを支える3人の呼吸

back numberは2004年に群馬で結成された3ピースバンドです。 清水依与吏(Vo/Gt)、小島和也(Ba)、栗原寿(Dr)の3人で活動し、2011年にメジャーデビュー。 「クリスマスソング」や「高嶺の花子さん」など、恋愛をテーマにした楽曲で幅広い世代に支持されています。 豪華なストリングスアレンジを施した、王道のJ-POPバラードに定評のある彼らですが、バンドとしての底力を感じさせるのは、やはり原点である3ピース編成の楽曲です。清水さんの切ない歌詞とメロディを、ベースとドラムが余計な装飾をせずに支える構造は、3ピースならではの「引き算の美学」と言えるでしょう。

MONGOL800 ― 沖縄から全国へ響いた青春の歌

沖縄出身のMONGOL800(通称モンパチ)は、1998年に結成された3ピースバンドです。 2001年にリリースしたアルバム『MESSAGE』はインディーズながら280万枚以上を売り上げ、日本の音楽史に残る大ヒットとなりました。 代表曲「小さな恋のうた」や「あなたに」は、世代を超えて歌い継がれる名曲です。 彼らの魅力は、シンプルな構成から生まれるストレートなメロディと歌詞。 沖縄の風土を感じさせる温かみのあるサウンドは、3人だからこそ余計な音がなく、むしろリスナーの心に直接響くのです。

羊文学 ― 今後要チェックの新世代3ピース

羊文学は2011年に結成され、2017年から現メンバーで活動する3ピースバンドです。 塩塚モエカ(Vo/Gt)、河西ゆりか(Ba)、フクダヒロア(Dr)の3人で構成され、2020年にメジャーデビュー。 アニメ『呪術廻戦』のエンディングテーマ「more than words」などで注目を集め、フジロックにも出演するなど、今後の活躍が期待されています。 彼女たちの音楽は、透明感のある歌声と文学的な歌詞、そして静と動を行き来するダイナミックなサウンドが特徴。 3ピースという余白のある編成だからこそ、強烈に歪んだベースや、空間系エフェクトをたっぷりとかけたギターがのびのびと動けるのです。まさに「今後要チェック」の存在です。

SHISHAMO ― 青春を彩ったガールズ3ピース

2010年に神奈川県川崎市で結成されたガールズ3ピースバンドSHISHAMOは、等身大の歌詞とキャッチーなメロディで多くの若者に支持されました。 「明日も」や「君とゲレンデ」などのヒット曲で知られ、2017年にはNHK紅白歌合戦にも出場。 しかし、2025年に2026年6月での活動終了を発表し、ファンに惜しまれながら解散(活動終了)することになりました[JKPOP PRESS]。 彼女たちの音楽は、3ピースならではのシンプルな構成に、青春のきらめきや切なさを詰め込んだものでした。 解散は惜しまれますが、その音楽はこれからも多くの人の心に残り続けるでしょう。

3ピースだからこそ生まれる「余白の美学」

ここまで紹介したバンドに共通するのは、「音の隙間」を恐れずに活かしている点です。 重厚なサウンドを求めるなら、もっと多くの楽器を重ねることもできます。 しかし、3ピースはあえて音数を絞ることで、歌詞やメロディ、そして演奏者の個性を際立たせます。 これは絵画でいう「余白の美学」に近いもの。 余白があるからこそ、描かれた部分がより鮮明に浮かび上がるのです。 音楽においても、隙間があるからこそ、聴き手はそこに自分の感情や記憶を投影できる。 それが3ピースバンドならではの魅力なのです。

まとめ ― シンプルだからこそ心に残る

back numberの切ない恋愛ソング、MONGOL800の青春の歌、羊文学の文学的で透明感ある世界、SHISHAMOの等身大の青春ロック。 どれも3ピースというシンプルな編成だからこそ生まれた魅力を持っています。 音楽は重厚である必要はありません。むしろ、余白や隙間があるからこそ、聴き手の心に深く残るのです。 これからも3ピースバンドは、シンプルでありながら奥深い音楽を届け続けてくれるでしょう。


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