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スタジオジブリの映画音楽をバイオリンで楽しむために

2025.03.11音楽を始めよう♪上達のコツ音楽のマナビ

スタジオジブリの映画音楽をバイオリンで楽しむために

スタジオジブリの作品には美しく、どこか郷愁を誘うメロディが数多く存在します。これらの旋律はバイオリンによく合い、繊細な表現から情感豊かな盛り上がりまで、さまざまなニュアンスを楽しむことができます。本稿では、初心者の方にもわかりやすく、かつ専門家の視点から見た際に押さえておきたいポイントを整理してみました。

 


1. バイオリンにぴったり合う主要なジブリ作品

 

(1) 「君をのせて」(『天空の城ラピュタ』)

・シンプルながら力強いメロディ。

・中音域から高音域への移行が多く、バイオリンの美しさを引き出しやすい。

(2) 「となりのトトロ」(『となりのトトロ』)

・明るく、リズミカル。弓の毛を弦に引っ掛けてしっかりとした発音が求められる。また、テンポ感をつかむ練習にも適している。

・子どもから大人まで親しみやすい曲なので、発表会やイベントでも盛り上がる。

(3) 「海の見える街」(『魔女の宅急便』)

・爽やかで軽快なメロディ。弓の運びをスムーズに行う練習に適している。

・中間部でややドラマチックな響きが必要になるので、ビブラート表現の習得にもよい。また、音色の違いを表現するためのサードポジションの使い方も練習できる。

(4) 「あの夏へ」(『千と千尋の神隠し』)

・しっとりとした旋律が印象的。ゆったりとしたテンポなので、ビブラートや弓使いをじっくり磨く機会になる。

・音の伸びをしっかり活かし、繊細な表現が鍵になる曲。特に2音間のスラーにおいて、歌っているように聞こえるための弓の配分が求められる。

(5) 「人生のメリーゴーランド」(『ハウルの動く城』)

・ワルツ調でありながら哀愁漂うメロディが魅力。曲のもつ印象を再現するためには、美しい音を弾く必要があり、そのためのバイオリンの基礎力が求められる。

・フレーズが長く、ボウイング(弓の配分)が難しめなので、上達を実感しやすいレパートリー。

 


2. 弓をまっすぐ使うためのコツ

バイオリンの音色を美しく安定させるために、弓の運びをまっすぐに保つことは非常に重要です。

  1. 弓と弦の角度

    • 弓は常に弦と直角になるよう意識しましょう。
    • 自分の手元ではまっすぐに見えていても、実際には弓先が外に振れてしまうことが多いので、鏡を活用すると客観的に確認できます。
  2. 弓の圧力とスピード

    • 弓を押しつけすぎると、音がつぶれてしまい、摩擦音が多くなります。
    • バランスの良い圧力を見つけ、一定のスピードで引くことで、ジブリ曲特有の澄んだ響きを引き出せます。
  3. 弓の配分

    • 長いフレーズで一本の弓をどう使うかが表現力に直結します。
    • フレーズによって弓のどの部分(先端・中間・元)をメインに使うのか考え、必要に応じて弓を節約(スローボウ)したり、逆に大きく使ったりしてみましょう。

 


3. クオリティを上げるためのビブラートの重要性

スタジオジブリの曲はメロディラインが美しく、ビブラートによる表情付けがとても映えます。ビブラートによって音に温かみや深みが生まれ、聴き手の心をさらに惹きつけることができます。

  • 音の持続に表情を与える

    短い音符に無理にビブラートをかける必要はありませんが、伸ばす音には積極的に取り入れましょう。とくにサビやメインメロディでのロングトーンにビブラートをかけると、一気にプロっぽい仕上がりになります。

  • 音程感を補正する効果

    ビブラートには微妙な音程のずれを目立ちにくくしてくれる側面もあります。ただし、あくまで補助的な役割なので、まずは正確な音程が出せるように練習しましょう。

  • 強弱や緩急との組み合わせ

    クレッシェンド(だんだん強く)する箇所でビブラートを深くしていく、デクレッシェンド(だんだん弱く)する箇所でビブラートを浅くするなど、曲の表情に合わせて変化させるとより豊かな演奏になります。

 


4. ビブラートを習得するための左手の形

ビブラートをかけるためには、左手の構え方が非常に重要です。初心者のうちは、左手が固まってしまっていることが多いので、まずは基本の形を見直しましょう。

  1. 手首と指のバランス

    • 手首を前に出しすぎたり、引っ込みすぎたりしないよう注意。
    • 指先だけでなく、指の付け根からしなやかに動けるようにしておくと、スムーズにビブラートがかけられます。
  2. 親指の支え方

    • ネックの裏側に親指を固定しすぎると、手全体が硬くなりビブラートがかけにくくなります。
    • 支えを残しつつ、少しゆとりを持たせる感覚で構えましょう。
  3. 第一関節の柔軟性

    • 指先だけで振動を生み出すのではなく、第一関節や手首全体で柔らかく揺らすイメージを持つことが大切です。
    • まずは1本の指でゆっくり大きめに揺らし、慣れてきたら徐々に速く小さくしていく練習をすると効果的です。

 


5. まとめ

スタジオジブリの映画音楽は、どれもバイオリンで弾くのに適した美しいメロディラインを持っています。作品を通じて技術を磨きながら、以下のポイントを意識すると、演奏の質がぐっと高まります。

  1. 適した曲を選んでモチベーションを高める

    • 弾いていて楽しい曲、難易度が自分に合った曲から取り組み、少しずつレベルアップを図りましょう。
  2. 弓は常にまっすぐ&適切な圧力で

    • 安定した音と美しい響きを出すために、弓の角度と圧力、スピードに注意を払います。
  3. ビブラートで曲に深みを与える

    • ロングトーンを中心に、表情を豊かにするためのビブラートを習得することが大切です。
  4. 左手の形を整え、脱力を忘れずに

    • 指や手首をしなやかに保ち、親指の支え方を工夫しながら、自然にビブラートがかけられるフォームを身につけましょう。

 

ジブリの名曲は多くの人に愛されており、発表会やちょっとした演奏会のレパートリーとしても大変人気があります。自分の成長を感じながら、ぜひジブリ音楽の世界をバイオリンで表現してみてください。

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