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【講師紹介】~琴/地唄三味線 別所先生♪~

2021.11.02お知らせ先生たち日常

【講師紹介】~琴/地唄三味線 別所先生♪~

皆さんこんにちは(^^♪
クラブナージに在籍している先生をご紹介させていただきます!
今回は生田流箏曲・地唄三味線の別所先生です♪

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出身大学
聖心女子大学文学部教育学科心理学専攻卒業
東京藝術大学音楽学部邦楽科生田流箏曲専攻卒業

趣味or好きなこと
お料理をすることが好きで、野菜ソムリエでもあります。野菜ソムリエセミナーや、お料理と音楽とを組み合わせてのサロンコンサートもします。
ストレス解消のためや、嫌なことがあったときは、寝ます!それから、ひたすら編み物をして単純作業の繰り返しで無になります。
日々のリラックスタイムには最近は専ら韓国ドラマ鑑賞です。

使っている楽器
~お箏について~
岐阜・可児市の清水琴製作所、清水太仁さんにお作りいただき、糸締めは名古屋の井手口楽器店、宮田鳴門さんにお願いしています。
清水さんのお作りになる会津桐のお箏は、繊細な音から力強い音まで奏者の思いに応える多彩な音色を備えた楽器として人気で、諸流派の家元、プロの演奏家の愛用楽器として幅広く使用されています。

わたくしは、母が嫁ぐ前に習い事として使っていたものや、自身が幼いときに作っていただいたものに始まり、以降複数の箏を所有しています。曲目によって出したい色合い、あるいは 13 絃ある箏の調絃は曲目により異なるため、本番で曲間にお客様をお待たせせずに入れ替えできるように使い分けています。
桐の木を木目のどの方向で使うかによって、その文様の出方が異なり、柾目、板目、それらに当てはまらない様々な種類の杢目があります。写真のものは玉杢という杢目でその木の個性が最も出るもののひとつです。お箏は出来上がってすぐにベストに音が鳴るわけではなく、弾くことによって育てる必要があります。
使い方、管理の仕方にも左右されますが、10 年から 2.30 年がその箏の一番良い音の鳴る時期と言われています。それまでは、お箏によっては響きが足りなかったり、何十年もすると逆に鳴りすぎて、馬鹿鳴りと言われますが、深みのない音色になったりすることもあります。
清水さんのこの玉杢のお箏は25年ほど経っていますが、しっかりとした響きを感じられます。玉杢はどちらかというと柔らかい木質なので、現代曲や、パリッとした音を出したいと思うときよりは、古曲や、重く深い音をしっかり出したい、というような曲のときにこのお箏を最近は選んでいます。
和室で畳の上で奏でられてきたお箏は、洋楽器に比べてお箏の音色、響きは大きくありません。コンサートホールでしっかり響かせるには、難しさを感じることもあります。それでも清水さんのお箏は一音一音、引き色、ユリまでしっかり響く音色です。
音色には関係なく、お客様からも見えないものですが、お箏の龍舌と呼ばれる部分に、思い思いの装飾を施します。名前、家紋、好きな曲目名、好きなお花の蒔絵など、さまざまです。自身の楽器に愛着も湧き、演奏家の見えないお洒落みたいなものかもしれません。
お箏本体だけでなく糸締めの技術も職人技です。練習用や、最近ではほとんどの本番には耐久性が高く比較的安価なテトロン糸が使われています。わたくしは可能な限りは本番には昔ながらの絹糸を使用しています。写真のものも絹糸を張っています。絹糸を本番演奏に耐えられるように締めることは、誰しもにできることではなく、大変な力仕事でもあります。テトロン糸と違って絹糸は特に湿気にも弱く、切れる心配も多いため、繊細さも要求されます。その締め方には気を遣う技術が必要であり、宮田鳴門さんには安心してそれをお任せすることができます。わたくしの幼い頃から鳴門さんのお父様にもお世話になっていましたから、鳴門さんがお継ぎになると知ったときはとても嬉しく心強く思いました。曲目や、わたくしの体調にも合わせて要望にそって締め具合を加減してくださいます。
一般に、お箏屋さん、といって糸締めをはじめ楽器管理、本番当日の舞台セッティングなどの裏方全般を一手に引き受けてくださるため、お箏の世界で演奏家とお箏屋さんは切っても切れない関係です。信頼のおける鳴門さんのおかげでいつも安心して舞台に臨ませていただいています。

~お三味線について~
地歌三味線は東京・東日本橋の鶴屋さんに、駒とバチは熊本・宇土市の石井方浩さんにお世話になっています。
お三味線は、その胴や棹の本体の木の質、製作の腕のみならず、皮の質、皮貼りの技術も大変重要な楽器です。表は猫皮、裏は犬皮を張りますが、とくに猫皮は近年その入手が難しくなっています。皮はどうしてもゆるんできたり、破れたりするものですから、何年かに一度は鶴屋さんに皮張りをお願いすることになります。皮自体も大変貴重なので破れない限りは張り替えていただくことが難しいこともあります。そのため、破れたときは悲しくもありますが、三味線の皮は張りたてが最もよい音がしますので、張り替えていただける!と嬉しくも思ってしまいます。
皮は、破れるか破れないかのギリギリを見極めて張ってくださり、これがまた大変な職人技です。それによりパリッとした澄んだ音、そこに石井さんの駒と象牙バチが合わさることで、丸み、深みが加わった響きが作られます。三味線は音の大きさのわりには遠くまで響きます。それだけに心地よい音色にするにはバチの力強さとともに、バチ先の繊細さ、しなやかさがとても重要です。演奏中のバチ先一点にかかる力は相当なものだと思いますが、それに耐えられるためには強度だけでなく象牙の持つしなりの柔らかさが必要です。しなやかさがない
と大きな音が出たとしても、すぐその響きは止まってしまいます。象牙の良さを最大限活かした石井さんのバチで、コンサートホールでも遠くまで長く響く音を届けることができます。

好きな曲やおすすめの曲
宮城道雄作曲の「五十鈴川」です。
わたくしの好きな場所のひとつ、伊勢神宮をながれる五十鈴川の曲です。伊勢神宮を歩くときは、盲目だった道雄先生がここでなにを感じとられてこの音色をおつくりになったかと、耳を澄まし、風を感じて、陽の光のあたたかさを感じて、この曲を思い出します。良い時間です。

おすすめの練習方法
お三味線を弾くときにときどき鏡に自分を映して練習してみて下さい。
良い音を出すにはまずその構えが正しくある必要があります。
肩がどちらかに傾いていないか、棹が下がっていないか、バチの位置や角度は正しいか、客観的に自分を見てみましょう。
お箏でとても手の早い曲や、力強く弾き続けなくてはいけない曲のときは、お風呂で湯舟に使っているときに手のグーパー体操を 100 回くらいしいます。しっかり握って、勢いよくしっかり開きます。指の関節を柔らかくし、指の筋肉が働くように心がけます。爪音が弱いかたにもおすすめします。

皆さんへメッセージ
演奏会やリサイタル、サロンコンサートなど、様々な形態で演奏をし、お客様ともお話しさせていただく機会があります。そのようなときに、「昔お箏をやっていたんです。」「昔祖母が(母が)弾いていました。」「昔の母のお箏が家にあります。」とお声かけ下さる方がよくいらっしゃいます。そのたびに、とてもうれしく感じると同時に、「あぁ、どうして辞めてしまわれたのだろう、いつも昔の話ばかりなんだなぁ…」と淋しくなります。そして、この 50 年間のお箏業界の社会への働きかけの結果なのだろうかと悔やみます。今のままでは 100 年後、「昔お箏という楽器が日本にありました。」と昔話になってもおかしくないとわたくしは思っています。お箏の世界に携わってしまったからには、そうはなって欲しいとは思いません。お箏に出会い、ともに歩んでくださる方が少しでも増えますように、わたくし自身精進していきたいと思っております。

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