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2019.12.11 雑談(337)

【クラブナージの音楽知恵袋58】自らゴーストライターになる作曲家たち(前編)

眼鏡, 音楽, シート ミュージック, ペン, 作曲

少し前の話ですが、佐村河内守氏がゴーストライターに依頼して作曲を偽った「交響曲第一番『ヒロシマ』」が話題になりました。

クラシック音楽の世界では、代筆はタブーということになっているので、大いに叩かれました。

 

しかし、逆に自分の作品を他人の作品と偽るセルフ・ゴーストライター行為」をする作曲家もいます。

セルフ・ゴーストライター行為とは、自分の作品を歴史的な作曲家の古い作品と偽る行為です。

 

なぜ、そのようなことをするのか。

理由は大きく分けて2つあります。

 

 

理由1:自分の作品を多くの人に聴いてもらうため

基本的に、聴衆は知っている曲を聴きたいものです。

知らない曲を好んで聴く人は少数派で、せめて「知っている作曲家の曲を聴きたい」と思うのが、一般的です。

 

しかし、「自分で作った曲を聴いてもらいたい!」と多くの作曲家は考えます。

そこで、自作を「知っている作曲家の作品」と偽り、コンサートで披露することがあります。

聴衆は安心して聴くことができる上に、作曲家は自作を披露することができるので、理にかなっていると言えます。

 

 

理由2:古い様式で作曲するとバカにされるため

戦後、作品として楽壇で評価される曲は、基本的に現代的で難解な曲調です。

 

例:ブーレーズ「ピアノソナタ第2番」

 

当然、分かりにくいこの手の曲は聴衆の受けが悪いです。

しかし、聴衆の喜ぶ曲を書くと、楽壇・評論家からバカにされます。

 

そこで、自分が書きたかった曲を、古い作曲家の名義で発表することを思いつきます。

もちろん、すでに亡くなった作曲家の名前を拝借する訳ですから、大体は図書館から発掘したことにします!

 埋もれていた作品を発掘したとみなされるので、楽壇・評論家からは研究熱心な音楽家であると尊敬を得ることができます。

 

 

以上が、作曲家がセルフ・ゴーストライター行為を行う理由です。

では、セルフ・ゴーストライター行為で名義を捏造された作品には、どんな曲があるのか。

後編にて、紹介していきたいと思います。

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